ヤマハ 電動車いす用 リチウムイオンバッテリー[Li-ion]仕様変更のお知らせ(予告)
ヤマハ電動車椅子専用の純正オプションとして販売されている リチウムイオン[Li-ion]バッテリーは、ニッケル水素バッテリーと比べて大きな電気容量をもっているため、約2倍の航続距離を実現します。
製造元のヤマハ発動機株式会社では、そのリチウムイオンバッテリーの内部に使用されている「セル 1」が製造中止になることを受けて、新開発のセルに変更するためのモデルチェンジ(仕様変更)を予定しています。
モデルチェンジの時期は 2024年4月を予定. 変更後の価格については現時点では未定となっています。
2024年2月23日:新リチウムイオンバッテリーのメーカー希望小売価格が ¥99,800(税抜)になることが分かりました
ヤマハ発動機から入手した案内資料によると、連続走行距離が僅かに短くなっていることや、回生電流を受け付ける温度(※5)が、現行品はマイナス10℃に対応していたものが、変更後は0℃からになっていることが気がかりでした。
本件については、更に詳しい状況などが分かり次第、順次ニュース記事や製品紹介ページで情報発信させていただく予定です。
【仕様(新旧比較)】
項目 | 現行品 | 変更品 | |
---|---|---|---|
品番 | X0C-82100-11 | X0F-82100-00 | |
公称電圧 | 25V | 25.2V | |
定格容量(5時間率) | 11.2Ah | 10.08Ah | |
連続走行距離 | JWX-1PLUS ※1 | 30km | 27km |
JWX-2 ※2 | 40km | 36km | |
最大使用期限 ※3 | 最初の充電開始から8年、 または 積算充電容量8000Ah |
最初の充電開始から8年、 または 積算充電容量8000Ah、 または 劣化度合い 25% ※4 |
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回生電流を受け付ける温度 ※5 | ー10〜45 ℃ | 0〜45 ℃ | |
充電時間 ※6 | 4.5時間 | 4.0時間 | |
重量 | 3.6kg | 3.4kg | |
販売価格(税込) | ¥137,500 | ¥109,780(暫定) |
- ヤマハパターン走行(24 インチ・4.5km/h 仕様、バッテリー新品・満充電、気温 15〜25℃、体重 75kg、直進平坦路連続走行)
- ヤマハパターン走行(24 インチ標準タイヤ、バッテリー新品・満充電、気温 15〜25℃、体重 75kg、直線平坦路 5km/h 連続走行、工場出荷設定のモード 2)
- 最大使用期限に達すると、充電ができなくなります。
- 劣化度合いとは、バッテリーの劣化状況を新品に対する容量比で表したものです。
- 外気温ではなく、バッテリー内部の温度です。回生電流は減速時や降坂時に発生します。 変更品においてはバッテリー内部の温度が 0℃以下もしくは 45℃以上で回生電流が発生すると、操作部にエラーが表示され、車いすはゆっくりと停止します。
- バッテリー残量警告点灯から満充電まで。時間は目安であり、気温や電源の状態により充電時間が異なる場合があります。
※現行品(部品単体)の受注締め切りは、2024年3月27日(水)AM11:00迄となっています
<2024.2.27 追記>
ヤマハ発動機 JWビジネス部より、新リチウムイオンバッテリーの「寒冷地における使用についての留意点」が案内されました。
- 弊社バッテリー(リチウムイオン電池、ニッケル水素電池共)は、常温付近での使用(0℃~35℃)を想定しています。常温以外の温度での使用はお控えください。
- 弊社バッテリー(リチウムイオン電池、ニッケル水素電池共)を保管する際は、常温の屋内にて保管(10℃~25℃)してください。
- リチウムイオンバッテリーの内部温度が0℃以下の状態において使用した場合、車両が停止することがあります。やむを得ず0℃以下になる屋外で使用する必要がある場合は、専用ニッケル水素バッテリーの使用をおすすめします。
<2024.4.6 追記>
新タイプのリチウムイオンバッテリーを商品掲載しました。