小児用の自動車用ボディサポートシステム[BSC53]を取り付けしました♪
十勝管内にお住まいのお客様がイフに来店され、こんな相談をいただきました。。。
子供が成長して、チャイルドシートに座るのがキツくなってきたのだが、普通のシートベルトだけだとすり抜けてしまい困っている。車の座席に “股ベルト” などを縫い付けしたりできないだろうか?
詳しくお話をお聞きすると、元気いっぱいの6歳の娘さん(幼稚園の年長さん)を、目が行き届く助手席で安心&安全に座れるようにして毎日の送迎をしたいとのこと。
最初は、大き目のサイズもラインナップしている車載用座位保持椅子(障害児用チャイルドシート)をご紹介しましたが、身体に障害があるわけでもないことから、もっとシンプルでもよいという話しになり、お母様のイメージは “車の座席からベルト出ているような・・・” という希望から、株式会社ウェルパートナーズ(本社:岡山県)が製造販売している「小児用の自動車用ボディサポートシステム[BSC53]」をご提案させていただきました。
その後、役場への補助金申請のサポート(チャレンジ)をさせていただくなどを経た上で、正式に[BSC53]をご依頼いただき、大急ぎで製品をご用意させていただきました!
ウェルパートナーズの自動車用ボディサポート(BSC53)には、写真説明付きの取付説明書が付属していますが、お母様はこのような作業が苦手とのことで、イフに取り付け作業をお任せいただくことになりました。
さっそく、娘様の送迎を終えた後で、愛車の「スズキ・アルト」でイフに立ち寄っていただきました!
助手席には、これまで使っていたというチャイルドシートがセットされていました。
チャイルドシートを外した助手席の背面に、ボディサポートの「背ベース」を取り付けします。
ウェルパートナーズの自動車用ボディサポートは、本来はヘッドレスト一体式のシートには不適合なのですが・・・
今回は特別にお客様の承諾を得て、シート背面を回すベルトを “たすき掛け” にする形でセットしました。
背ベースの固定が完了した次は、「座ベース」を “座と背の隙間に挿入する形” で取り付けします。
「肩ベルト」「L型体幹パッド」「胸ベルト」「ショルダーパッド」をざっくり位置調整をしながら装着してゆき・・・
じゃーん!完成です♪
娘様を迎えに行った際に、実際に座った状態で各部の微調整をしていただき、不具合などがあればご連絡いただくこととして、一旦ここで納品完了とさせていただきました。
納品させていただいた翌日、お母様からさっそく電話がありました。
娘がじっとしておらず、暴れるとすぐに股ベルトが外れて(座ベースが抜けて)しまうのです・・・
急いでご来店していただき、状況を確認したところ・・・座と背の隙間に抜け留め部分を挿入する形で取り付けられている「座ベース」の 保持力が弱いようで、娘様がベルトをすり抜けようとして力を入れると、股ベルトが付いた座ベースごと外れてしまうことが解りました(汗)
そこで、座ベースの抜け留め部分に、先端がフック状になった長さ調整が出来るベルトを急遽制作して縫い付けをして・・・
それを座面の後方からぐるりと回して、座面の下に引っ掛ける形で固定できるように改良させていただきました!
テストの結果、かなりの力を入れても座ベースが抜けてくることはなく、これでひとまず一件落着 ε-(´∀`*)ホッ
引き続き、使っていて不具合があれば、遠慮なくご連絡をいただくこととして、再納品させていただきました。
それから半月ほど経過したある日・・・またまたミシン作業で、肩ベルトに追加の後付ベルトを装着しています(笑)
前回の座ベースの固定方法を改良した後はしばらく快適にお使いいただいていたようだったのですが・・・
その後、いたずら大好きな娘様がショルダーベルトのバックルの緩め方を習得したらしく(笑)、しっかりセットしてもすぐに自分で緩めてしまうようになったとのことで、養護学校の送迎の後で再びご来店していただき、一緒にあれこれ考え、お母様の発案で、ヘッドレスト後方で調整を設けたループを追加で作り、簡単には緩まないように改良させていただいたのです。
その後2ヶ月が経過しましたが、大きな問題はなく快調とのことで、三度目の正直で完全納品が終了いたしました♪
これまで複数回にわたってアフターフォローにお付き合いしてくださったお母様、ありがとうございました!!!
※本製品(BSC53)は、手軽な座位保持機能を求める方には最適ですが、高緊張のお子さんや、動きの激しいお子さんには保持力がそれほど高くないため不向きですので、より高い座位保持性能が必要な方には、Crelling Harnesses社(英国)の「ドライブハーネス」 を推奨いたします。
イギリス製、車載用座位保持ベルト「ドライブハーネス」