QUICKIE Q50 R Carbon（カーボン）のジョイスティックコントローラーは、製品出荷時には右側にセットされるようになっています。
購入時に取付位置の指定（変更）はできませんので、左側（左手）で操作する場合は製品付属の取扱説明書を参考にしながら、ご自身で位置を変えていただく必要があるのです。
QUICKIE Q50 R Carbon | 取扱説明書
実はこの移設作業は、一見すると簡単そうに見えますが、折りたたみ式車いすという特性上、配線の取り回しを慎重に変更しないと不具合が生じてしまう可能性があります。
残念ながら、取扱説明書には詳細な作業方法が記載されていないため、イフで実際に移設を行った際の作業内容を詳しくご紹介します。
先ずは、入荷した QUICKIE Q50 R Carbon（カーボン）を梱包箱から出した状態の雰囲気です。 コンパクトに輸送するために、ジョイスティックコントローラー（操作部）は外された状態になっています。
車いす本体から伸びたケーブルの先にある「箱」の中に、ジョイスティックコントローラー（操作部）と取扱説明書が入っています。
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Q50 R カーボンには、コンパクトで信頼性の高い「Curtiss Wright社製・VR2 コントローラー」が採用されており、それを固定するためのステーもカーボンファイバー製という徹底ぶりです。
出荷時は右のカーボンアームサポートの裏側に、コントローラーを固定するためのノブネジがセットされていて、アームサポート先端の穴にコントローラーのステーを挿入し、ノブネジを締めて固定すると使用できる状態になります。
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今回はジョイスティックコントローラー（操作部）を左側にセットするため、カーボンフレームに配線を固定しているタイラップ（以下、結束バンド）を外していきます。
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ロアフレームの2箇所の結束バンドもニッパーなどでカットして外し、コントローラーの配線を完全にフリーにします。
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コントローラーの配線をフリーにした後は、残ったモーターの配線などを再度フレームに結束バンドで固定します。この結束バンドは製品には付属していませんので、ご自身で用意していただく必要があります。
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ポチップ
配線がフリーになったコントローラーを、座面下の空間を通して、右側から左側へ移動させます。
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左側のロアフレームに左モーターの配線を固定している2本の結束バンドのうち、前側だけをカットし、新しい結束バンドを使って、コントローラーの配線を束ねて固定します。
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この際に、コントローラーの配線を後ろ側も束ねて固定してしまうと・・・後で不具合が生じるのでNGです！
右のアームサポートに付いているノブネジを外します。このノブネジは、先端に樹脂部品が付属していて、コントローラーのカーボンステーに傷をつけずにしっかり固定できるように配慮されています。
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外したノブネジを左アームレストに付け替え、アームサポート先端の穴にコントローラーのステーを挿入し、適当な位置でノブネジを締めてコントローラーを仮固定します。
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Q50 R カーボン には、「QUICKIE」のロゴがあしらわれたドリンクホルダーが標準で付属しています。 しかし、元々取り付けられている位置がイマイチなので、一旦外してしまいます。
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※ このドリンクホルダーの新しい固定位置については、別な記事でご紹介しています。
2024.11.25
QUICKIE Q50 R Carbon（カーボン）に標準で付属してる「カップホルダー（ドリンクホルダー）」のイフお勧めの取付位置と移設方法をご紹介します。
Q50 R カーボン には、「アームレストの跳ね上げ機能」があります。コントローラーを仮取付した後は、アームレストを慎重に動かしながら、配線に無理が掛かっていないかどうかを確認します。
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この跳ね上げ動作の際に、ロアフレームの固定箇所が間違っていると（先述した “後ろ側” も固定してしまうと）配線の長さが足りず、無理が生じてしまうのです。
新しい結束バンドを使って、右アームレストの根本部分にコントローラーの配線を固定します。
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Q50 R カーボン を折りたたみや展開をしながら、コントローラーの配線に噛み込みや引っ掛かり、無理な力が掛かっていないかなどを検証し、不具合があれば取り回しや固定箇所を微調整します。
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最後に、使う方に合わせてコントローラーの前後位置を調整をして完成です。
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以上が、クイッキー Q50 R カーボン のジョイスティックコントローラーの左側へのセット方法の一例となります。
この記事が、Q50 R カーボン の購入を検討されている方のお役に立てれば幸いです。
2024.04.10
QUICKIE Q50 Rカーボン は、軽量でスタイリッシュな電動車いすです。重量はわずか16kg。持ち運びが簡単で、どこに行くにもあなたのパートナーとして最適です。
