「MP フロントキャリー」の取付作業をご紹介します。
MP フロントキャリーは、車いすをフォークリフト?!に変身させる驚きのアイテムです!
3段階で伸縮するフォーク(キャリー)部分は上面に特殊な滑り止め加工が施され、最大10kgまでの荷物を乗せることができるため、買い物カゴやバッグなどを搭載して気軽に持ち運ぶことができます♪
このほど、松永製作所様のアクティブ車いすシリーズ「MP(Max Performance)」のラインナップの中で、女性向けにデザインされた[SuaiⅡ(スゥアイ2)]をお選びいただいたお客様から、オプションアイテムの「MP フィンガード(ホワイト)」と「MP フロントキャリー」をご用命いただきましたので、その取付作業の様子を2回に分けてご紹介させていただきます。
まずは、こちら ↓ が、入荷後に一通りのセットアップを終えた、お洒落なSuai2の新車です♪
Suai2のフットサポートパイプは内側に “絞り” が入っていて、車いすを前から見た時にスマートな印象になるという、女性にはうれしいポイントが人気のひとつです♪
そしてこちら ↓ が、今回装着する「MP フロントキャリー」です。(取扱説明書もしっかり付属しています)
製品にはフロントキャリー×2セット(左右の区別はありません)と、Φ18mm、Φ20mm、Φ22mmのパイプに装着する場合に使用するカラー(スペーサー)が2個ずつ、取付作業に必要な六角レンチ(5mm)が1本付属しています。
車いすのフットサポートパイプに装着するため、一旦ネジを分解します。
ボルトの挿入部分はこのように六角穴になっていて、ナットがハマるようになっていますので、イフでは左右それぞれの内側にナットが来るように(キャップスクリューボルトを外側から入れる)セットします。
フロントキャリーの裏側にあるロックボルトを緩めることで、フロントキャリーの全長を三段階で伸縮させることが出来ます。(調整には3mmの六角レンチ が別途必要です)
写真上が一番伸ばした状態で、フォーク長は約220mm。
写真下が一番縮めた状態で、フォーク長は約170mm。
取扱説明書では「お好みの長さに調整した後は、フロントキャリーの裏側にあるロックボルトを締め付けて固定します」となっていますが、イフでは敢えて固定はせずに自由に長さを調整していただくようにすることが多いです。(その場合は定期的なネジの緩み確認が必要となります)
また、フロントキャリーの車いすへの装着位置(高さ)も、お客様の好みや身体状況に合わせて臨機応変に変えています。
例えば、 ↓ の位置であれば伸ばしたキャリーを上方に格納しても邪魔になりずらく、大き目の荷物の積載に対応可能ですが、反面で買い物かごを乗せた時にちょっと下すぎる感じで、出し入れ時に体を前に屈める必要があります。
よくある取り付け位置が、 ↓ くらいの位置で、可もなく不可もなし・・・という感じでしょうか。
今回のお客様はバックの搭載よりも「買い物かご」を乗せることがメインの使途であることから、内藤の判断で少し高めの位置にセットさせていただきました。
尚、Suai2は冒頭でお伝えしたとおり、フットサポートパイプは内側に “絞り” が入っているため、フロントキャリーをこのように ↓ 真っすぐ前を向いた状態でセットしても、一般的な買い物かごがしっかり乗るような間隔になりますが・・・(車いすの座幅によって異なりますのでご注意ください)
車いすの座幅が広い場合や、フットサポートパイプに “絞り” がないストレートフレームの車いすなどで、買い物かごがしっかり乗らない場合には、 ↓ のようにフロントキャリーを内側に向けてセットする方法もあります。
装着位置や向きが決まったあとはネジの締め付けを行います。
後ろ側のボルトと前側のボルトを交互に(均等に)締め付けしながら・・・
フロントキャリーの格納動作が適度な重さ(摩擦感)となるように調整しながら本締めを完了させます。尚、使用していると馴染みが出てきて動きが軽くなり格納時に勝手に倒れてくるようになってしまいますので、定期的に(必要に応じて)増し締めを行っていただく必要があります。
本体の固定が終わった後は、角度の調整を行います。
この角度調整ようのボルトの長さを調整することで、フロントキャリーの取付角度の微調整を行います。
調整後はロックナットを締め付けて固定します。(10mmのスパナ が別途必要です)
フロントキャリーの角度は若干前上がりにしておくのがポイントです。
全ての固定や調整を終えた後は、最終確認をします。
上方に跳ね上げ格納をした状態で、不用意に倒れてこないかもしっかり確認します。
買い物かごも、このようにしっかり乗せることが出来ました♪
じゃーん!完成です♪
こちら ↓ は、フロントキャリーを一番縮めた状態です。
そしてこちら ↓ が、フロントキャリーを一番伸ばした状態です。
今回のお客様は、JAYフュージョンクッションを使用するため、フロントキャリーを伸ばした状態で跳ね上げ格納しても、移乗の邪魔にはならない位置関係となっています。
3段階で伸縮するフォーク(キャリー)部分は上面に特殊な滑り止め加工が施され、最大10kgまでの荷物を乗せることができるため、買い物カゴやバッグなどを搭載して気軽に持ち運ぶことができるようになりました♪
MP(松永製作所)以外の車いすにも装着することができる、イフのお薦めアイテムですので、あなたの車いすにもおひとついかがですか?