3M ハイプロテクションフィルムで愛車のボディをしっかりガード!
顔面肩甲上腕型筋ジストロフィーという難病を患いながら、フルタイム勤務でバリバリ働いているW様からの依頼で、職場の通勤用に新しく導入したトヨタ・ヴォクシーに様々なカスタマイズを施しました。
カスタマイズの詳細は、後日(いつか…)イフの秘密基地で記事を書く予定ですが・・・今回はその中から「ボディの傷防止対策」についてご紹介します。
車いすでクルマに近づいてドアを開け閉めしたり、クレーンタイプの車いす収納装置(カロリフト40)で電動車いすの積み降ろしをしていると、どんなに気をつけていてもボディが傷だらけになってしまいます(泣)
そこで登場するのが、ポスト・イットやスコッチテープなどで有名な 3M Company(スリーエム) の自動車関連製品である「3M™ ハイプロテクションフィルムテープ」の[SJ6594J]です。
この「3M™ ハイプロテクションフィルムテープ」は、イフの創業当初から現在に至るまで、様々な用途で活用している定番の部材で、中でも[SJ6594J]という極厚のタイプは受注生産品のため流通経路が限られており、ネット通販などでは簡単に入手できないレアな製品です。
これまで紹介することがほとんど無く、イフのお客様だけが(傷対策の話しになったら必ず推奨するため)知っているというシークレットアイテムになっていたのですが、特に隠していた訳ではありません。
紹介しづらい理由は簡単で、真心こめて綺麗に施工すればするほど・・・まったく映えません(笑)
これ ↑ 施工後(貼付け後)の写真ですが・・・スライドドアの端から広範囲にハイプロテクションフィルムテープが貼られているのが解りますか?
あらかじめハイプロテクションフィルムテープを貼る箇所に合わせてカットし、接着面のライナー(剥離紙)を剥がしてボディに貼った直後の状態だと、少しくすんだ感じで違和感がありますが、そこから表面の薄い保護フィルムを剥がすと、ほぼ透明な見た目となります。
同じ要領で、センターピラーやサイドシルなど、車いすが接触するリスクがある全てのポイントにハイプロテクションフィルムテープを貼っていきます。
写真のアングルによって少しは・・・ 映え ますでしょうか?(笑)
ハイプロテクションフィルムテープは、密着性にすぐれ、単純な三次曲面にもよく馴染みますが、複雑なボディ形状に対して1枚で合わせるのは難しいため、場所や状況に応じて分割して貼り付けします。
凝視するとフィルムの端に段付きがあるのが判りますが・・・ それは即ち、厚みが0.36mmという極厚タイプの[SJ6594J]が、愛車のボディをしっかり守ってくれる証とも言えます。
もし、あまり目立たせたくないボディの場所で、車いすで傷をつけるリスクが低く、万が一の時の予防策として貼るのであれば、厚みが0.21mmという中厚タイプの[SJ6595J]を使うことで、フィルム端の段付きが軽減されます。
ちなみに、ボディの装飾や傷防止として一般的に流通している「カーラッピングフィルム」の厚みは、メーカーや種類によって異なりますが、粘着剤を含む厚みは 0.08mm~0.18mm(80μ~180μ)程度しかありません。
その「カーラッピングフィルム」の倍近い厚みがある[SJ6594J]を、気泡を入れず綺麗に貼るにはそれなりの慣れや技術が必要ですが・・・ その効果は絶大ですので、ボディの傷防止対策をお考えの方は、是非ともご参照ください。
イフのスタッフは、前職のエッチ・ケー・エスという会社で、長年「チューニングカー1」の製作に携わっていた経験から、ステッカーやラッピングフィルムを貼る作業を得意としています♪
イフの誕生秘話 – 車いすのプロショップ「イフ」
最後になりますが、以前このハイプロテクションフィルムテープを材料として販売したイフのお客様が、新車を購入した自動車ディーラに頼んで納車前に貼ってもらったのですが・・・
一ヶ月も経たないうちに「フィルムが端から剥がれてきてしまったので、新しいのを買いたい」と相談に来られました。
状況を確認すると、表面の保護フィルムが残ったままで、それが剥がれてきていただけで、保護フィルムを除去すると、エアも入らず綺麗に貼られていたハイプロテクションフィルムテープが現れてきました(笑)
そのような失敗がないように、表面の保護フィルムは、忘れずに剥がしてくださいますようお願いします(笑)
尚、いくら厚みが0.31mmもあるハイプロテクションフィルムテープ・SJ6594J でも、車いすがボディに何度もヒットしていると徐々に痛みが生じてきます。
その場合、特に当たりの強い位置に、SJ6594Jを「重ね張り(上張り)」すると、より長持ちしますのでお勧めです。
あなたの大切な愛車を傷から守ってくれる「3M™ ハイプロテクションフィルムテープ」は、密かなイフの推しですので、是非ともご検討くださいませ。