車載用座位保持ベルト「ドライブハーネス」の装着&調整方法をご紹介します。
前のページ[1]で自動車にセットしたドライブハーネスを、次は利用する方に合わせて調整をしていきます。
最初に、ビブ(胸あて)のループ部分に腰ベルトと胸ベルトがセットされている場合は、それらを外してフリーな状態にします。
アンダーストラップ(股ベルト)を座シートの中央に配置し、ショルダーストラップ(肩ベルト)とビブを乗車する方の頭の上に持ち上げた状態で、シートに座っていただきます。
※尚、今回は使用していませんが、本来であれば身長が140cm未満のお子さんの場合は、ブースターシート(ジュニアシートの背もたれがない座面だけのもの)を併用することが推奨されています。
ショルダーストラップの長さを調整していないため、ビブが垂れ下がってしまいました(笑)
ショルダーストラップに付属しているアジャスター部分で、ビブの下端が腰の高さになるようにベルトの長さを調整します。
ドライブハーネスには、ベルトの長さを簡単に変更することができる特殊なアジャスターが5箇所に装備されています。(肩ベルト×2、胸ベルト×1、腰ベルト×1、股ベルト×1)
アジャスターの上下部分をつまんで押すことでロックが解除され、ベルトの長さを変えることが出来る優れものなのですが、日本ではあまり馴染みがない構造のため、スライド写真でその動きをご説明いたします。
違う角度から見ると、このような感じ ↓ で金属製のロック機構が動いているのがご覧いただけます。
このアジャスターのロックを解除しながら、ベルトの先端を引っ張ることで、ベルトの長さを短く(詰める)ことができます。
同じく、アジャスターのロックを解除しながら、ベルトの根元側を引っ張ることで、ベルトの長さを伸ばすことができるのです。
ビブの位置がおおよそ調整できた後は、胸ベルトと腰ベルトの装着と調整を行います。
ビブ(胸あて)のループ部分に腰ベルトと胸ベルトをそれぞれ上下左右の4箇所に通します。
胸ベルトと腰ベルトは、いずれもバックパット(ドライブハーネスの背シート部分)の中を1本のベルトが貫通している(バックパットには縫い付けれられいない)構造のため、左右にずらすことができますので、ベルトバックルが体の中心あたりに配置されるように調整します。
次に胸ベルトのバックルを接合します。
ドライブハーネスの金属製バックルは “セーフティバックル” などとも呼ばれ、高強度で簡単に外れることがない構造になっていますが、接合時は2つのバックルを合わせてパチンと留めるだけの簡単操作です。
次の腰ベルトのバックルを接合するのですが、その際に股ベルトの先端のループ(輪)を腰ベルトに通す形で一緒に抱き合わせて装着します。
最後に、胸ベルト、腰ベルト、股ベルト、それぞれに付属しているアジャスターで各ベルトの長さを適切に調整していただき・・・
ハーネスの調整~装着は完了です♪
パイ、ピース (^^)v
尚、今回のデモ品には付属していませんでしたが、新品の製品には[ベルトパット]が3枚付属していますので、それらを肩ベルトや股ベルトに装着してご使用いただく形となります。
あ!
最後に(肝心の)金属製バッグルの取り外しについてご説明させていただきます。
ドライブハーネスの金属製バッグルは、プッシュボタン式のバックルとは違い、簡単には外すことができない仕組みになっていますので、不用意にバックルを外してしまう心配がありません。
金属製バッグルを外すには、手の親指などでロックレバーを引き上げながら、横に少しスライドさせると外すことができます。実際の動作はこちら ↓ のスライド写真をご覧ください。
この金属製バックルを外す操作は、ドライブハーネスをお使いになる前に(自動車に装着する前に)あらかじめ練習しておいていただくことを推奨しています。
尚、日本での販売製品には、万が一の緊急時のために「シートベルトカッター」が付属していますので、ドライブハーネスをご利用の際は必ず手の届く場所に車載しておいてくださいますようお願いいたします。
いかがでしたでしょうか?
なかなか文章や写真だけではお伝えしきれていない部分も多いかと思いますので、ご不明な点などがあれば些細なことでも結構ですので、遠慮なくご質問いただき、ドライブハーネスをご検討くださいますようお願いいたします。
重要:ドライブハーネスは自動車のシートベルトとしては分類されません。
医療上の理由などで除外されている場合を除き、自動車のシートベルトはドライブハーネスの上から必ず着用しなければなりません。双方を併用することで、同乗者の安全性を高めることができます。