先日、告知させていただいた「オットーボック車いすの体験試乗会」が大盛況のうちに終了しましたので、その模様を遅ればせながらご紹介させていただきます♪
震災から2週間が経過した9月21日(金)、いよいよ待ちに待った「オットーボック車いすの体験試乗会」を恙無く迎えることができました!
とかち晴れに恵まれた体験会当日、イフの塗装ブースの前には「ottobock.」と記されたプラダンコンテナなどが山積みされました。(IKKO風に、どんなけ〜 って感じです(笑))
今回の体験試乗会を提案してくださり、遠方(東京)よりお越しいただいた、オットーボック・ジャパン株式会社 モビリティソリューションズ事業部門 車いす技術者の「中島 浩貴(Hiroki Nakajima)」氏は、午前中からイフに入り、休む間もなく一つ一つ丁寧に開催準備を進めてくださいました。
「にっぽんの福祉をかわいくしたい」をキャッチフレーズに、札幌で素敵なものづくりをされている「mvp creative japan 」の代表、大海 恵聖さんも早々に帯広入りしてくださり、自ら企画・開発・製造・販売をする “それ!かわいいね!” から、始まるユニバーサルコミュニケーションツールなどの展示即売会の準備を整えてくださいました。
その大海さんの姿が見えなくなったなぁ?と思っていたら・・・
イフの工場の窓(けっして綺麗とは言い難かった窓を拭いてくださり)に、大海さんと橋本さんによる素敵な即席ポップアート?が出現したではありませんか!!!
実はこれ、「mvp creative japan 」で取り扱いをしている、日本理化学工業株式会社製の「キットパス(環境固形マーカー) 」を使って描かれたもので、大海さんは、このキットパスを使った面白いワークショップなどをいろいろ企画・開催しているそうです♪
内藤も体験試乗会(展示即売会)の途中で、売り切れてしまう前に、6色入りの可愛らしいパッケージのキットパスを3箱購入させていただきました♪
そのキットパスは、mvp creative japan「私の目線シリーズ」のオリジナルパッケージで、つい先日、満を持して完成したという、大海さんの熱い想いがぎゅーーーと詰まり過ぎている商品なのです♪
詳しくは、キットパスの写真をクリックすると、mvp creative japan のインスタグラムページが新しく開きますので、心してご覧ください(笑)
また、今回イフに来れなかったぁ〜(泣)という方は、mvp creative japan のネットショップ https://mvp.kawaiishop.jp/ でも購入可能ですよ!
そんなこんなで、ワイワイガヤガヤ楽しい準備作業を進めながら、まったりと「オットーボック車いすの体験試乗会(午後の部)」がスタートしました♪
こちら ↓ は、一番乗りで駆けつけてくれた、abe氏とeguchi氏ですが・・・内藤が「大海さんの製品を購入すると、オットーボックに試乗できす」という新ルールを急遽作り、押し売りしている模様です(笑)
日本に一台しかない「PROGEO・CARBOMAX」を駆るabe氏 は、(大海さんの製品を購入したあと?!)迷うことなくオットーボック車いすのアクティブタイプのフラッグシップモデルで、カーボンフレームが美しい「ZENIT(ゼニート)」 を綿密にチェック!
イタリア(Progeo社)とドイツ(ottobock社)のカーボン車いすの比較(勝敗)はいかに?!
abe氏に今回是非とも見ていただきたかったのは、(もちろん、オットーボック車いすもそうですが)まだ日本には正式に輸入販売されておらず、オットーボック・ジャパンにて現在評価中という「様々なタイプの特殊なハンドリム」でした。
現段階では未だその詳細をこのブログで明らかにすることは出来ませんが・・・例えばこの写真 ↓ のタイプは、頚椎損傷ユーザーに特化したモデルで、初めて目にするその独特な形状は、握ることが出来ない方でもかなりの駆動力を発揮できる超優れものでした!
残念ながらオットーボック車いすに合わせたホイール(車軸のシャフト径が12mm)に各種ハンドリムが装着されているため、車軸のシャフト径が1/2インチ(約12.7mm)であるabe氏のプロジオ車いすに装着して試すことは出来ませんでしたが・・・
色々な点でメリットが大きいのは間違いないという結論に達し、日本で正式販売されることになり次第、即購入の方向で進めさせていただくことに相成りました♪
車いすカメラマンのowari氏(バリアフリーアウトドアクラブ自由旅団)、チェアカーラーのkano氏(まつもと薬局車いすカーリングクラブ 代表)も、応援に駆けつけてくださいました♪
実はowariさんは、自宅ではオットーボックの「ベンタス(リジットフレーム) 」を数年前から使われている、オットーボックユーザーなのです!
車いす歴が長いowari氏による的確な評価コメントはとても参考になります♪
今回の体験試乗会で最も遠方である登別市から来てくださったtezuka氏は、「ZENIT(ゼニート)」の購入をリアルに検討中!
愛車オデッセイへの車載チェックでは、持ち上げた瞬間に「あら、軽い!!」と驚きのコメントが漏れていました(笑)
新たに購入した新車(10月納車予定)を見据えて、後席ではなく助手席へ搭載するシュミレーションをしながら、どの向きでどのように置いたら後方視界の妨げにならないか?模索していました。
tezuka氏と初対面となる十勝の仲間(帯広市、清水町、音更町)たちとの座談会(笑)
クルマや車いすの楽しい話は尽きることがありません♪
このようなイベントを通じて、人と人が繋がるっていいですねぇ。。。
新車購入を検討中のeguchi君は、試乗車のゼニートがジャストフィットしたようで、これをそのまま持って帰りたいと言っていました(笑)
こちらのnagasaki氏は、既存の車いすが耐用年数の6年を優に経過しているため、新たなマシンとなる一台を真剣に模索中!
オットーボックのアクティブモデルとして誕生してから20年、オーソドックスなフォルムの中に、先進の技術をさりげなく取り入れながら常に進化を続けてきて、第4世代として生まれ変わった「アバンギャルド4 」の剛性の高さと軽快な動きには思わず笑みがこぼれていました♪
出張理美容サービスvess(ベス) さんで、毎週火曜日の10:00~14:00に、ケアカフェ「otete to otete(おてて・と・おてて)」をオープンしている橋本 久美子さんは、手作りの帽子制作などをするアーティストのnagasaki氏と、モノづくりをする者同士で意気投合♪
何やらこれから新しいコラボレーションが生まれそうな予感です!
その後もいろいろな方がイフに遊びに来てくださり、午後の部は大いに盛り上がりました♪
来場者の皆さまには、トーシンテック株式会社が以前製造販売をしていた、マイナスイオン発生器「イオン快」を数量限定で僭越ながらプレゼントさせていただきました!
夕方になっても午後の部の来場者が後を絶たない中、中島氏と内藤はイフを中座し、オットーボック車いすの一部とクッションなどを持ち出して、一路 十勝リハビリテーションセンター へ向かいました。
この日は、イフの体験試乗会とは別に、十勝リハビリテーションセンターのリハスタッフを対象に、オットーボック製品の勉強会(製品説明会)を開催させていただく予定になっていました。
リハ室にて各種の説明や試乗などを経た後、リハ室を出て、同院の正面玄関にある点字ブロックをつかうなどして、オットーボック車いすの剛性感としなやかさを実体験していただきました!(これまで同院では数々の車いすメーカー様にて製品説明会をさせていただきましたが、リハ室を出ての試乗会は初めてでした(笑))
日中の業務が終了してお疲れのところ、多数の先生方にお集まりいただき、貴重なお時間をつかって長時間に渡る勉強会(製品説明会)をさせていただけましたこと、この場をお借りしてお礼と感謝をさせていただきます!ありがとうございました!
十勝リハビリテーションセンターを早々に撤収し、夜の部を開催するべく、一目散でイフに戻ると・・
Emiさんが扮するママさんがお出迎え?!
なんと!すっかりそこは「イフ・バー(ノンアルコール酒場)」に変貌していました(笑)
仕事を終えた皆さまがワラワラとイフに集まり、気づけばすっかり満員御礼状態です♪ 感謝♡
今回のオットーボック体験試乗会では車いす本体の他にも、同社がユーザーのニーズに応じて3つのクラスに分類して独自のアプローチで展開している「オットーボックのクッションラインナップ 」を皆さまに知っていただきたく、中島氏に段取りをお願いしていました。
業務を早々に切り上げてイフに集合してくださった「特定非営利活動法人 共生シンフォニー 重症心身障がい児者通所施設 ぐらんつ 」の御一行様も、オットーボックの各種クッションには興味津々でした。
ぐらんつの理事長であり、ウィルチェアーラグビー選手のdaiさんが手にしているのは、ボッチャ(ボッチャ=ヨーロッパで生まれた重度脳性麻痺者もしくは同程度の四肢重度機能障がい者のために考案されたスポーツで、パラリンピックの正式種目)の専用ボール・・・ではなく(汗)、車いす用クッション「クラウド」 のフロームセル(赤:ハード)でした!
「クラウド」は、特殊流動体フロームを全面に使用し、最適なクッション形状と安定性を提供することが出来る車いす用クッションで、そのフロームを小さなパックに封入したフロームセルを並べることで、長期間の使用でもフロームが偏らず、底付きを起こさないという、オットーボック独自の安心設計なのです!
夜の部にお越しいただいたito氏は、新しい車いすを製作するために「北海道せき損センター」と連携しながらその仕様を煮詰めている最中ですが、この「クラウド」を使用するクッションの最有力候補としていて、その最終確認をするために参加してくださいました。
ito様の脊柱の側弯による骨盤の傾きに合わせて、クラウドのフロームセルを並べた状態で、ご自身の車いすに装着して、小一時間ほど座っていてもらいましたが、結果はかなり良好で、帰り際に元のJAYクッションに戻した時にはその違和感に逆にビックリされていました(汗)
日進医療器のAS-2(フルオーダー車いす)のフォールディング(折りたたみ)車と、リジット(固定車)の2台を所有する、ウェルチェアラグビー選手のueno氏も「ZENIT(ゼニート)」を綿密にチェック!
現在、パンテーラ・U3の購入をかなり具体的に検討中でしたが、この折りたたみが出来る「ゼニート」もかなりヤバイ・・・とのことで、帰り際までどうしよう、、、と悩んでいました(笑)
「NPO法人みんなのポラリス 」の水口代表(写真左側で写メを撮る男性)は、「でんしんの会」という定例イベントがあったにもかかわらず、ポラリス理事の方々とイフに来てくださり、積極的に様々な情報収集や交流をしながら、場を盛り上げてくださいました♪
イフのお客さまの多くがお世話になっていて、利用した方が必ずと言っていいほど感動・感激してリピーターになるという「福祉タクシーハートランド 」の杉山代表(写真 ↓ 中央右寄りの緑の服を着た体格のよいラガーマン(笑))は、体験会の経験と合わせて ユニバーサル(バリアフリー)観光ガイド「くるくる北海道」 を大量にお持ち帰りくださいました。
翌々日、車いすのご両親と娘さんの計3名で十勝川温泉から富良野までの道程を送迎されたそうですが、当初は「人生最後の家族旅行」と仰っていたようですが、この情報誌をお渡ししたところ大変喜ばれ「来年もまた来ます」に変わりましたというお話には感無量でした♪
また、購入していただいた mvp creative japan「私の目線シリーズ」のオリジナルパッケージのキットパスは、お絵描きが好きなお子さん先着3名にプレゼントしますとのことで、その太っ腹には驚くばかりです!ヮ(゚д゚)ォ!
電動車いすサッカー選手であるYuske君 は、日常用の電動車いすを「アバンギャルド4 」をベースにヤマハのJWXユニットを装着して製作したいとのことで、現在打ち合せ中の新しいクルマの購入プランと合わせて、後日詳細な打ち合せをすることになりました♪
いつも心強いサポートをしてくださり、内藤がその人柄や志しを尊敬している、鹿追町国民健康保険病院の三好先生(理学療法士)も息子様と参加していただき、daiさんの「俺もゼニートに乗りたい!」という無茶振り(背高さ等が合っていないにもかかわらず(汗))に答えて、100kgの巨漢(daiさん)の移乗をサポート!!
9月8日に、日本で初開催されたパラパワーリフティングの国際大会「北九州2018ワールドパラパワーリフティングアジア ‐ オセアニアオープン選手権大会(福岡県の北九州芸術劇場で開催)」で日本代表選手として男子72kg級に参加し、心臓の大手術を経て見事に復帰を遂げた「斉藤 伸弘」氏(斉藤塾 代表)も駆けつけてくれて、ウェルチェアラグビー選手の ueno氏と “筋トレ談議” で盛り上がっていました!
その後ろでは、十勝毎日新聞の小山田記者のインタビューに真摯に答える中島氏の姿がありました。
職域や企業という枠を超えて精力的に様々な交流を深め、内藤がとてもお世話になっている 居宅介護事業所「カント」のお二方は、インタビューは嫌いだったようです(水口氏談)(笑)
9月とは思えない寒さの中、工場のシャッターを閉め切り、暖房を焚きながらの体験試乗会(夜の部)となりましたが、参加の皆さまはとても熱く、時が経つのも忘れて深夜まで大盛り上がりでした!
「イフ・バー(ノンアルコール酒場)」での記念撮影(笑)
大海さんのお土産「ずんだ餅」をはじめとして、皆さまが差し入れ持参で来場してくださったので、内藤は更にメタボになりました(笑)
深夜の集合写真♪ この時すでに時計は22:00ちかくを指していました(笑)(先に帰られて記念撮影に入れなかった方、ごめんなさいね~)
最後になりますが・・・
このたびは「オットーボック車いすの体験試乗会」にご来場いただき、ありがとうございました!
ご来場くださった皆さま、ご支援くださった皆さま、そして、このような貴重な体験をする機会を設けてくださった、オットーボック・ジャパンの中島氏には、心から感謝の気持ちで一杯です。。。
皆さまの笑顔や、いただいたたくさんのお言葉を糧に、微力ではありますが精進してまいりたいと思っておりますので、またの開催の折にも、是非ともご協力を賜りますようお願いいたします。
9月も残すところ数日となり、寒さが日ごとに厳しくなってきていますが体調を崩さぬよう、元気にお過ごし下さいませ\(^o^)/
車いすやクッション、ハンドリムなどは全て返却してしまいましたが、カタログや撮りまくった写真などが大量に記録として残っておりますので、質問や相談等ございましたら引き続きお気軽にご連絡下さい。
(2018.9.26 追記)
このブログ記事の中でご紹介した、日本理化学工業株式会社製の「キットパス(環境固形マーカー) 」ですが、そのインストラクター養成講座が帯広で開催されるという素敵な情報を 出張理美容サービスvess(ベス) さんからお聞きしました♪
詳しくはVESSさんのホームページに養成講座の募集要項などが公開されていますので、( ↓ の写真をクリックすると、VESSさんのホームページが開きます)是非ともご覧いただき、興味のある方はお問い合わせ&申し込みしてみてはいかがですかぁ?
(2018.9.29 追記)
十勝毎日新聞社 様が、体験試乗会の模様を素晴らしい新聞記事にしてくださいました♪
(2019.9.22 追記)
体験会の時点では、まだオットーボック・ジャパンで評価中で、その詳細を公開できなかった「様々なタイプの特殊ハンドリム」が、満を持して正式発売になりました!
さっそく複数名の方に装着させていただき、これまでにはなかった素晴らしいフィーリングに皆様から大絶賛をいただいています♪