皆さまは「免荷式リハビリテーションリフト」というものをご存知ですか?
「アンウェイシステム」などとも呼ばれる免荷式リハビリリフトは、疾病や筋力低下により体重を支えることが困難な人に、リフトによって身体の荷重を軽減して歩行訓練を行うということを目的としたリハビリ機器です。
その免荷式リハビリテーションリフトですが、このほど、介護リフト「つるべー」でお馴染みの株式会社モリトー様 が、藤田保健衛生大学リハビリテーション部門との共同開発により、独自のスプリングハンガー(サスペンション)を採用し、スムースな立ち上がりと安全な自立歩行を実現する免荷式リハビリテーションリフト「サスペンションリフト」2機種を完成させ、販売を開始したのです!
そこでさっそく、株式会社モリトー札幌営業所様にご協力をいただき、以前から免荷式リフトに興味を持たれていたN科長が務める 協立病院(医療法人社団 刀圭会)様 で段取りをとっていただき、デモンストレーションをさせていただくことになったという次第です。
と、いうことでお約束の日時に訪問させていただき、2種類の免荷式リハビリテーションリフトを設置完了!
写真左側の[SP-650]はバッテリー仕様で、リフトがキャスターによって移動することで体重を支えた状態で移動することが出来るタイプ。
写真右側の[SP-1000]は100V仕様で、トレッドミルとの併用を前提として左右の支柱の幅を広げたタイプです。(写真に写っているトレッドミルは協立病院にあるものを活用させて頂きました)
さっそく、一番乗りは事の発端であるN科長に免荷式リハビリテーションリフトの専用ハーネスを装着していただき、準備スタート!
写真は立位で装着していますが、端座位や車いすに乗車したままでも専用ハーネスは装着出来るように工夫されています。
最初は[SP-650]を体験。
4本のベルトで吊られる専用ハーネスは、パラシュートを装着しているようなイメージで骨盤を保持するため体にはほとんど負担は掛かっていません。
新設計のスプリングハンガー(サスペンション)の効果で下肢への負担を減らし、長時間の歩行を可能にしながら、歩行動作の邪魔をせず事前な歩行を再現出来るように設計されています。
自力での走行が難しいような場合は、写真に写っているモリトー札幌営業所の寺島所長のように、[SP-650]を優しく誘導するような形でサポートするとGoodでした!
ところ変わってこちらでは[SP-1000]を説明・体験中!
トレッドミルとの併用を前提に作られた[SP-1000]はセラピストが対象者の後方や側方について、足の運びや姿勢などをこまかくサポートしながらの歩行訓練が可能です。
併用するトレッドミルの性能によっては、超低速からの歩行訓練が可能であったり、トレッドミル自体を床に埋設し、段差のない環境での歩行訓練を行うなどといった可能性が広がります。
免荷式リハビリテーションリフトは、対象者の状況に合わせて、20~40%体重を免荷することで安全な歩行が実現します。
[SP-1000]の場合は門柱の高さがあるため、写真にある専用の「リフト用デジタル体重計(オプション)」を合わせて使うことで、免荷重の測定も可能となります。
[SP-650][SP-1000]共に耐荷重は100kgまでOKのため、対象者が歩行訓練中にバランスを崩して倒れそうになっても安全にスプリングハンガーが優しく受け止めてくれるので安心です♪
この日は集まったセラピストの皆さまだけではなく、当院で実際にリハビリを受けている方にも体験していただきました。
これまでは、セラピストが抱きかかえるような形で歩行訓練を行っていたようなケースでも、免荷式リハビリテーションリフトを活用すると、セラピストの方は、姿勢や骨盤の動きなどのサポートにより集中することが出来るようになるのです。
但し、それを完璧にやろうと思った場合、状況によっては写真のような2人体制(ひとりはSP-650の誘導、もうひとりは患者様のサポート)が必要ということも、今回のデモンストレーションを通じて解りました。
N科長からは「これを一人のセラピストで出来ればいいのになぁ。。。」とのコメントを頂きましたが・・・
実は(今はまだ公開出来ませんが)、今後それを可能とする秘密兵器も発表する予定になっておりますので、その際は真っ先にご案内させて頂こうと思いますので、暫しお待ち下さいますようお願い致しますm(__)m
日も暮れ始めた頃、いつもお世話になっているN先生も駆けつけて下さいました!
乗りもの大好き!のN先生も、初めて体験する免荷式リハビリテーションリフトに感動していただき、こりゃ面白い!を連発してくださいました♪
そこから更に時間が経過し、日がすっかり沈んた頃、超多忙であったにもかかわらず、北斗病院(社会医療法人 北斗) のK科長も駆けつけて下さり、いろいろ体験&ご指摘をいただきました!
体幹が安定せず、上肢にも障害があってバーハンドルを握れない方の場合などを想定し、SRCウォーカーのようなイメージで[SP-650]を使えないか?などといったこともシュミレーションしていただき、流石!と感銘するばかりでした。。。
デモンストレーションを通じて、皆さまから多数の貴重なご意見をいただき、とても勉強になりました!
セラピストの皆さまは本当にお忙しい中にもかかわらず時間をさいてデモに参加していただけましたこと感謝しきりであります。。。
これからも皆さまのお役に立てるようなアイテムをどしどし情報提供&ご提案させていただきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします!
本当にありがとうございました!
最後に・・・
諸々の段取りをとって下さった、モリトー札幌営業所の寺島所長様。
愛知県の本社からこの日のために駆けつけて下さったモリトー本社の担当者様。
合わせて、心から感謝申し上げますm(__)m
【SP-650】
【SP-1000】
(2012.3.22追記)
先日のデモンストレーションに最後に駆けつけて下さいましたH病院のK科長のはからいで、北斗病院(社会医療法人 北斗) でも時間を割いていただきデモンストレーションをさせていただきました♪
こちらでも、お忙しい中にもかかわらず、多数のセラピストの皆さまに参加していただき、心から感謝です!