東京の株式会社オフィス清水様がスエーデンから日本国内に輸入販売している「カロリフト40」が大好評です!
前回[日産ラフェスタハイウェイスターにカロリフト40を取付した改造事例 ]をご紹介させていただきましたが、今回は、発売して間もない「トヨタ 新型ヴォクシー・ハイブリッド」にカロリフト40を取付させていただきましたので、さっそくご紹介させていただきます!
時は遡ること数ヶ月前・・・
新型ヴォクシーが発表になり、地元のネッツトヨタ帯広株式会社様 のショールームに展示車両が入ったという連絡を営業担当のY氏から頂き、お客さまと同行して詳細をチェックしてきました♪
現在、トヨタ・ラウムを所有しているお客さまは、当初はVOXYの座面高に不安がありましたが、新開発の底床フラットフロアを採用した新型VOXYは想像以上に座面高も低く、車いすからの移乗も難なく行うことが出来ました。
それから少し経ったある日、いよいよ待ちに待った本命の “ハイブリッド仕様” の試乗車がネッツトヨタ帯広株式会社様に入ったとのことで、営業担当のY氏にご足労いただき、イフ工場にて、車いす収納クレーンの最終的な相性チェックを行行い、全てOKという確認がとれ、いよいよ新型VOXY・ハイブリッドを正式に注文することと相成りました♪
6月に入り、お客さまが注文した新車が入庫!
このイカツイマスクは、まさに「俺」って感じですねっ!
作業前に各種の寸法を再計測し、さっそく分解開始!
底床フラットフロアを実現するための工夫がいっぱいです。
続いて、事前の構想とラフ図面を基に、カロリフト40を装着するための、専用ブラケットを作成開始です!
現車に合わながら、10mm厚のごつい鉄板を、切ったり、曲げたり・・・
溶接したりしながら・・・
幾度となく、位置関係の微調整を繰り返しながら、徐々に形になってきました♪
そして・・・(途中省略)完成したブラケットがこちらです!
大量生産ではない、まさに手作りの逸品ですよ♪
一方、車両側は同時進行でカロリフトを作動させるための、専用配線を製作中!
ハイブリッド車のバッテリーはラゲッジスペースの蓋の下にあるので、そこから太い電源配線を取り出します。
前回、カロリフト40を装着したラフェスタ・ハイウェイスターと同様に、標準で付属しているスイッチ位置では使い勝手が悪いため、追加でカールコードリモコンを独自の配線回路を製作してセットアップ!
追加したリモコン本体を装着する場所をあれこれ考え、いろいろなシチュエーションで使い勝手が良い位置ということで、運転席のヘッドレスト横に取り付けるためのブラケットを製作し、ここに装着しました♪
・・・
先ほどの完成したブラケットは気づくと車両に付いていました(笑)
車内側には10mm厚の緩衝材(スポンジ)を貼り付けし、セカンドシートに乗車する方の頭部を保護するように配慮しました。
ところ変わって、こちらはお客さまが乗られている電動車いす!
実はこの簡易電動車いすは、2年ほど前にイフで、お客さまの体に合わせたフルオーダーで製作させて頂いたもので、将来的にこのような“吊るタイプ”の車いす収納装置を使うことも想定し、アームレスト部分に補強などを施して製作しているため、カロリフト40との相性はバッチリなんです♪
クッションを外すと、このような ↓ バインディングベルト(車いすを吊り上げるためのベルト)も仕込んであり、このベルト部分を吊り上げて持ち上げることも可能ですが・・・
せっかく大きく開くスライドドアのVOXYですので、車いすを折りたたまないでそのまま吊り上げることが出来る専用のアタッチメントを製作しました!
最後の仕上げは、テプラで製作したコーションラベル(注意書き)をあちらこちらに貼り付け・・・
ボディには、車いすが当っても傷がつかないように特殊なシートを貼り付けて・・・
じゃ~ん、完成~~~!
それでは、さっそくカロリフト40を使用してみましょう!
前回ご紹介した[日産ラフェスタハイウェイスター+カロリフト40]では、人が写っていない写真だったため、雰囲気が伝わらない・・・とのことでしたので、今回は製作者である木戸口チーフエンジニアに協力していただきました(笑)
車いすから運転席に移乗というか、お尻を掛けてもらいます。
(今回のお客さまは、立位がとれる方ですが、そうでない方の場合は “サイドサポートシート” などの補助座席を装着し、そこに腰掛けるようなスタイルとなります)
車内で固定されているカロリフト40のアームを車外に引き出します。
ヘッドレスト横のホルダーからリモコンを取り出して操作し、カロリフト40のベルトを伸ばします。
車いすを吊り上げるためのアタッチメントを装着し、車いすの向きを変えます。
(横向きのまま吊り上げることも可能ですが、今回のお客さまは、これまで慣れているスタイルで行っていただくこととしました)
車いすの向きが変わったら、いよいよ吊り上げ開始です。
最大40kgまで吊り上げる能力を持つ「カロリフト40」は、余裕のパワーで30kg近い簡易電動車いすを吊り上げていきます♪
車いすのタイヤが床より高い位置まで上昇させた後は、車内に車いすを押し込めます。
カロリフト40の回転部分には、特注仕様でボールベアリングを装着してあるため、手で軽くほんの少し押すだけでアームが旋回し、車いすが車内に入っていきます♪
車内に車いすが完全に入った後は、ベルトを伸ばして車いすを床に接地させ、搭載完了!
( お疲れ様です☆(o・ω・o)ゝ )
車いすをクルマから降ろす際には、逆の手順となります。
いかがでしたか?「カロリフト40」!
かなりの優れものですよねっ♪
車いすと自動車
それぞれをちゃんと考え、マッチングさせ、このような素晴らしい装置(カロリフト40)を加えることで、いままで苦労していたり、諦めていたようなことが可能となる場合もありますので、車いす、もしくは自動車を買った後ではなく、それぞれを購入する前の段階で、イフに気兼ねなく相談していただくことをお願いいたします (^^ゞ
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カロリフト40製品情報
https://e-if.jp/welfare_vehicle/wheelchair_loading/carolift40/