先日、帯広トヨペット株式会社 様から購入させていただいた中古のハイエースをイフのデモカー(兼、内藤の通勤快速&遊びクルマ)にするべく、最初に着手したのは「運転席のレカロシートへの交換」でした!
チョイスしたレカロシートは、腰痛持ちの内藤としては、レカロメディカルシートの定番で長年の実績がある「ERGOMED-MV(エルゴメド-MV) 」が、最有力候補だったのですが・・・
見た目の格好良さに惹かれ、発売以来 巷で大人気となっている、レカロのコンフォートモデル「LX-F」をチョイスしてみました♪
レカロ「LX-F」は、セカンドジェネレーションとしてちょうど一年前にリニューアルしており、座面の大幅改良が施されたおかげでハイエースなどとの相性が抜群に良くなっているのです!
▼レカロ「LX-F」セカンドジェネレーションの詳しいご紹介はこちらの記事をご覧ください。
まずは下準備として、LX-Fに標準で付属しているエア・ランバーの手動ポンプの位置を元の右側から左側に移動させます。
ハイエースにLX-Fを装着すると、各部がギリギリのクリアランスしか無くなるため、標準の右側の装着位置では、手動ポンプの使い勝手がとても悪くなってしまうのです(汗)
次はオプションでチョイスしたアームレストの取付です。
LX-Fにはアームレストを取付可能なモデルと、アームレスト非対応のモデルがラインナップされていて、対応モデルの場合はこのような樹脂の盲プレートが装着されていて、そこを外すとアームレストの取付部分がお目見えします。
専用アームレスト(TYPE-F)のカバーをめくると、ボルト取付け用の穴があり、そこに付属のボルトを入れてシート側の受け部分にネジ固定するという簡単な作業です。
アームレストの角度は無段階調整式で、一番下に下げた状態から徐々に跳ね上げていきながら好みの位置で固定することが出来るため、リクライニング角度などに合わせて随時、簡単に変更することが可能です。
こちらは今回レカロシートを装着するために導入した、株式会社ビーナス様の「JADE(ジェイド)コンフォートシートレール」 です。
レカロ純正のベースフレームという選択肢もありましたが、着座位置が少し上がってしまうことから悩んだ結果・・・こちらの製品をチョイスしました。
余談ですが、JADEというキーワードでピンと来た方は、イフの秘密基地の情報通ですね(笑)
そうなんです!この株式会社ビーナス様は、イフで取り扱わせていただいている「JADE(ジェイド)トランスポートシートレール」をプロデュースしている会社様で、いつもお世話になっているのです。
話は戻って、いよいよイフ・ハイエースへのレカロシート装着です。
純正シートはこれで見納めとなりますので、ありがとう!と言いながら・・・
躊躇せずに、あっさり取り外してしまいました(笑)
そして、レカロ LX-F シートの取付が手際よく完了です♪
座面高は純正ポジションとほぼ変わらずで、座面形状が異なるため、若干前方が高めで、お尻付近が少し下がっているような感じに見えますね。
さておき、どうですか!この存在感というか、誇らしげな主張感には圧倒されますよね!
オプションで装着した専用アームレストとセンターコンソールとの位置関係もバッチリで、これはゴールデンウィークの長距離ドライブが楽しみになってきました♪
それでは、さっそくテストドライビングに行ってまいりま〜す\(^o^)/
ゴールデンウィーク期間にあちらこちらと走り回って、走行距離が1,000kmくらいになりました(笑)
その間、レカロシートに交換したおかげでハイエースのドライブはかなり快適で、数時間休まず運転し続けてもお尻は全く痛くならず、腰の方も、時折エアランバーで腰椎付近の押し具体を調整することでリフレッシュすることが出来、久しぶりに体験したレカロシートは、前職のエッチ・ケー・エス時代に慣れ親しんだものと変わらず最高のシートでした♪
と・・・文章で書くのは簡単で、レカロシートをお使いの方のほとんどが同じようなコメントを言われているのだと思います。
そこで今回は、イフのお仕事を赤裸々に公開!と銘打ったブログということもあり、今回記録した面白い資料の一部を参考まで特別公開いたします (≧∇≦)/
ここからお見せする3枚の写真は、イフが “車いすのシーティング” を行うときに用いる計測器を使って記録した、ハイエースのシート座面の圧力分布の状況です。
最初の記録は、ハイエース純正シートに座った状態の記録で、これを見ると座面クッションが柔らかいため体(お尻)全体の沈み込み量が多く、それ故に、坐骨や仙骨の圧力(反発力)が高い状態になっています。
これで ”純正シートに座っているとお尻が痛くなる” という状況をビジュアル的に証明出来ました(笑)
続いてこちらは、レカロ LX-F シートをハイエースに装着した直後の記録です。
先程の純正シートに見られた、坐骨や仙骨に集中していた圧力が完全に抜けていますが、太ももの裏付近の圧力が高まってしまっています。
内藤・・・足が短いので(泣)、若干シートの前側が高すぎるようで、右足はアクセルペダルに乗せているので圧は低めですが、フットレストに足を乗せている左側に圧が集中していて、この状態はよろしくないと判断しました。
そして最後の記録は、内藤の体に(足の短さに)合わせて、LX-F シートの取り付けポジションを微調整した後で再計測したものです。
太ももの裏の圧はほぼ抜け、純正シートのような沈み込みすぎもなく、もちろん坐骨や仙骨にも全く負担がかからずに綺麗に体圧分散が出来ているのが確認出来、これが長時間のドライブでもお尻が痛くないという結果になっているのです。
もとい、ここでは敢えて座面についてしか触れていませんが、背面の構造や形状も座圧には密接な関係があり、車いすのシーティングでもそうですが、背中でもしっかり体重の一部を受けることが出来るようになっているということもレカロシートの重要なポイントなのです。
また、今回を例にとると、基本性能の高いレカロシートは、そのままポン付けするだけでも、純正よりも断然良い効果がありますが、そこから更に一人ひとりのお体に合わせてフィティングを行うことで、より快適で安楽なドライビングポジションが再現出来るという、まさに奥が深〜い世界なのです♪
あ〜、マニアックで楽しいですね♪