右足の不自由な方が、左足でアクセルペダルの操作が出来るようにする装置には様々なメーカーやタイプがありますが、今回は「床置き式」や「オルガンペダル式」と呼ばれるタイプの装置をご紹介します。
改造事例として、有限会社アストロ が製造販売している、床置式・左アクセルペダル装置「レフティ」をトヨタ・ポルテに装着した写真をご覧ください。
元のアクセルペダルの上には、誤操作を防止するための “遮蔽プレート” が装着され、ブレーキペダルの左側に、左足で操作するためのアクセルペダルが新たに追加されます。
この装置(レフティ)は、上の写真の赤○で囲んだ部分のノブネジを緩めると、装置本体を取り外すことが出来ます。
左アクセルペダル装置を取り外すことで、簡単に標準の状態に戻すことが出来るため、ご家族の方が運転する際も安心です。(装置を取り外した状態で長時間運転される場合は、床に装着したベース部をマットなどで覆うことを推奨いたします)
正面から見た、取付ベース部分の状態です。この取付ベースの下の見えない部分には、しっかりとした強度を確保し、正しい位置関係に装置が取り付けできるような工夫や複雑な基礎部分の改造が施されていますが、仕上がった後の見た目はとてもスッキリです♪
ブレーキベダルと追加したアクセルペダルの距離等は、独自の安全基準に元に、個々のお客様に合わせて設定しています。
また、この「レフティ」という装置は各種の調整機構を有しているため、お車を乗り換えた際にも移設可能な “汎用装置” となっています。
次からの写真は同じ、床置式・左アクセルペダル装置「レフティ」を装着したトヨタ・ポルテの事例ですが、こちらのお客様は「手動サイドブレーキレバー」というオプションを追加装着しています。
先ほどの車と比較すると・・・ なにかスッキリしていませんか? 実はこちらの車の場合は、足で踏むタイプのサイドブレーキのペダルをカットしてあるのです!
足の大きな男性の方や、いつも履かれる靴によって、もしくは障害の状況等々によっては、足踏みサイドブレーキのペダル部分に足が挟まってしまう等といった危険性があります。
そのようなケースの時には、このように足踏みサイドブレーキのペダル部分をカットすることを前提とさせていただいているのです。
よく見ていただくと、ブレーキペダルと左側に新設したアクセルペダルの距離も微妙に広くなっているのが解ると思いますが、このように一人ひとりに合わせてセットアップさせていただくことは、安全に自動車運転をして頂くための必須条件と考えています。。。
で、その手動サイドブレーキレバーですが、その名の通り、足ではなく手でサイドブレーキを操作します。(車によっては元々、手で操作する車種も多く存在しますので、こんがらかっちゃいますよね、、、)
新たに追加したレバー部を、手で下方向にさげることで、サイドブレーキの操作が完了します!
この車の場合は、解除する際にはもう一度、グッと押し下げることでレバーが戻って来ます。
最後に、フロアマットについて少し説明いたします。
床置き式の左アクセルペダル装置を取り付けするにあたり、床に設置したベース部分をかわす形でフロアマットを切断させていただくのですが、通常は切断箇所は簡単なほつれ止めを施すだけで、ほぼ切りっぱなしの状態とさせていただいています。
それでは折角の愛車が・・・ とコダワリのある方には、下の写真のような「ロックミシン加工」をオプションで承っておりますので、完璧な仕上がりをご希望の方は遠慮なくお申し付け下さいませ(^^)