昨年の8月に、パンテーラ車いすの体験試乗会を(急遽)開催したという記事は読んでいただけましたでしょうか?
その試乗会の夜の部で「U3 Light」をじっくり吟味して気に入っていただいた S様が、この程パンテーラの新車をご成約いただき、イフに入荷してきましたので、納車直前の雰囲気を皆さまにご覧いただきたくブログ記事を書かせていただきました♪
じゃ〜ん!待ちに待った新車がお目見え!
「PANTERA U3L TECHNOLOGY」のステッカーが誇らしげなクロモリ製のメインフレーム!
それまではJAY3クッションを使っていたS様ですが、今回はパンテーラ純正クッションを採用。
3層構造のウレタンの通気性の良いカバーで構成させるクッションの厚みは50mm。
剛性と柔軟性を兼ね備えたクロームモリブデン鋼のフレームの肉厚は[0.6mm]!
その極薄なパイプは通常の溶接が困難なため、各ジョイント部は “ろう付け溶接” で接合されています。
パンテーラの「Sシリーズ」はレッグレストの幅は座面幅と同じですが、「Uシリーズ」はレッグレストが座面幅より約7.5cmほど狭くつくられているのが特徴です。
レッグレスト部に絞り込みがあることで、下腿部がすっきり収まり、急速にターンしても足がフットレストから落ちにくい形状に設計されているのです。
パンテーラU3 Light は標準装備で「スピナジーX」ホイールが付属します!
クイックリリースボタンの「U3L」ロゴがお洒落ですね〜♪
U3 Lightのリヤアクスルはカーボン製!惚れ惚れしますね♪
U3 Lightの全貌をご覧ください。
S様が選択したキャスター車輪は標準仕様の3インチではなく、S3キャスターの90mmタイプ。
このS3キャスターはかなり創造性豊かな優れもので、パンテーラ社のホームページで動画解説がされていますので、是非ともご覧ください。
オプションの“固定式押し手”もチョイス。
この“固定式押し手”・・・その名称とは裏腹に、ワンアクションで格納&展開が出来るという優れものです!
U3 Lightのハンドリムは“チタン製”と“アルミ製”が選択することが出来ますが、今回はアルミ製より若干重量増となりますが、耐久性などを考慮してチタン製をチョイスしました。
パンテーラに装着されているハンドリムは、内藤のお気に入りの一つです♪
一見すると普通のハンドリムですが、よくよく見ると爪の部分に曲げがあり、通常よりワンサイズ大きなハンドリムが装着されているのです!これにより漕ぐ力が軽くなるという、まさに目からウロコですね。
サイドガード(側板)はいろいろ悩んだポイントでしたが、最終的にS3/U3共通の高機能アームレスト付タイプを選択しました。
このアームレストは外側のレバーを操作することで、その高さを段階的に変えることが出来ます。
更に!アームレスト内側のボタンを操作すると・・・アームレストが前方に段階的にスライドするのです!
このスライド機構はかなり便利で、姿勢を安楽に保つことが出来ます♪
座奥行きは35〜46cmの範囲で調整することが可能です。
U3 Lightは標準でワンハンドブレーキが設定されており、操作部は右か左を選ぶことが出来ます。
U3 Lightの標準装備の一つに「座面下小物入れ」という粋なアイテムもありますよ!
座面先端部(もしくはクッション裏側)にマジックテープで装着する小物入れは、マグネットで開閉する蓋が付いていたりと、いろいろな使い方が出来る優れものです♪
U3 Lightのバックレストにはロック機構はなく、クッションと側板を外すといとも簡単に前倒しすることが出来ます。
車輪を外すとこの通り、コンパクトとなり、車載も楽々です!
ここまでざっくり簡単に、納車前の「U3 Light」をご覧いただきましたが、いかがでしたか?
パンテーラの車いすは一見するととてもシンプルですが、実は無駄がない位置に調節の仕組みがたくさん仕込まれているため、なかなかそれら全てお伝えするのは難しいというのが本音ですが、パンテーラ・ジャパン株式会社 様のホームページには各種情報が盛りだくさんですので、ご興味のある方は是非ともご覧ください。
尚、現時点(2018.2.23)でパンテーラ・ジャパン様のサイトには「U3 Light」の詳細情報はアップされておりませんので、さらに情報を得たいという方は、PANTERA社のサイトをご参照ください。
▼Panthera AB – Manufacturer of the world´s lightest wheelchairs