黄色いボディカラーが眩しいこのスポーツカーは、マツダ・アテンザ スポーツ(ATENZA SPORT)!
マツダのスポーツカーで有名な「RX-7 」や「ロードスター 」に次ぐ新たな5ドアスポーツカーというキャッチコピーで2002年5月20日に発売され、このアテンザからマツダのブランドフレーズ「Zoom-Zoom」が採用されて現在に至っています。
アテンザはマツダの得意分野である「走る楽しさ」を具体化し、デザインや走行性能に力を入れ、自動車評論家や自動車ファンの評価も高く、日本では2002年RJCカー・オブ・ザ・イヤーなどの受賞を始め、2008年までに世界中で132の賞を受賞したそうです。
そんな素敵なスポーツカーを所有している、帯広市内にお住まいのI様から「左手と左足で運転が出来るように改造してほしい」という依頼をいただきました。
諸々の確認や打ち合わせを経て、I様の愛車をお預かりすることに相成りました。
ピカピカに磨かれたI様のアテンザがイフにピットイン!
アテンザ・スポーツの名に相応しいアルミ製のアクセル&ブレーキペダルがお洒落ですね〜♪
今回の改造は「左アクセルペダル装置」といって、ブレーキペダルの左側に新たなアクセルペダルを増設し、左足でアクセルとブレーキの操作が出来るように改造するのですが、折角のお洒落なアテンザ・スポーツの雰囲気を損なわないように、マツダ純正のアクセルペダルを部品で取り寄せて、それを素材として増設ペダルを製作させていただくこととしました。
既存のアクセルペダルと連動させるためのリンク機構などを全て手作りで製作していきます。
絶妙な曲げを実現するためにガスバーナーで炙りながら焼き曲げ処理を施します。
〜製作途中の詳細は省略〜
こちらが完成した塗装前の部品一式です。
同時進行で、標準ではステアリングの右側にあるウィンカーレバーを左側に延長するための「左ウィンカーレバー」も手作りで製作してゆきます。
市販の半汎用部品ではなく、現車に合わせた手作りで製作することで、シンプル&機能的なものが出来るのです。
完成した全ての部品にウレタン焼付け塗装を施します。
塗装が完了し、仮組みした「左アクセルペダル装置」の雰囲気です。
今回は「左右跳ね上げ式」というタイプで製作させていただきました。(左右跳ね上げ式の詳細は後ほど説明させていただきます)
塗装が完了し、装着前の「左ウィンカーレバー」です。
〜取付作業の詳細も省略(笑)〜
製作した部品全ての取付が完了!
「ステアリング旋回グリップ」「左ウィンカーレバー」「左アクセルペダル装置(左右跳ね上げ式)」が今回の三点セット改造で、これらを装着することで、不自由な右手足を使わずに、左手と左足だけで自動車運転をすることが可能となりました。
増設した左アクセルペダルはマツダ純正のアクセル部品を使用したことで、パッと見は違和感がありません♪
跳ね上げ式の左アクセルペダル装置はこちら ↓ のスライド写真のように、右側の標準アクセルペダルと、増設した左アクセルペダルのいずれも必要に応じて展開&格納することが出来るのです。
※アクセルペダルの展開&格納はそれぞれ独立して行うため、両方のアクセルペダルを出しっぱなしにしたり、両方のアクセルペダルとも跳ね上げてしまって格納することも可能です。
最近の自動車は、ドライブ・バイ・ワイヤ方式 が多く採用されており、そのような車両の場合はこのような「左右跳ね上げ式」は不適合ですが(構造上、既存のアクセルペダルを充分に跳ね上げることが出来ないため)、改造の一つのパターン(例)としてご参照いただければ幸いです。
I様、イフさんの自信作が完成しましたので、納車を楽しみにしていてくださいね〜\(^o^)/