一昨日、ゴソゴソ改造していたベッドサイドレールが完成!
とはいえ・・・イマイチ違いがわからないかも、、、(汗)
上のタイトル写真が改造後で、こちら ↓ が改造前の状態なのですが・・・
間違い探しクイズのような、その微妙な違いにお気づきでしょうか?
写真の違いは解っても、それがどうしたの?と思われる方ばかりかと思いますので、今回の相談と改造の模様を、劇的ビフォー・アフター?!的にでご説明させていただこうと思います。
まずはこちらの写真が、最初に相談を受けた時に撮影したものです。
お客さまは若い脊損の方ですが、ベッド上の体位変換の際につかまるところがないため苦戦中(汗)
頭側に装着するサイドレールはあるのですが・・・檻に入れられているような圧迫感が嫌で取り外してあります。(私も入院中に体験しましたが、とても嫌な感じですよ~)
ちなみに、メーカーのオプションには、立ち上がり補助をするような(高価な)ものはありますが、この方のニーズにはミスマッチでした。
そこで、既存のベッドサイドレールを延長しよう!ということになり、延長する長さや、その形状などを打ち合わせさせていただき、改造作業の始まりです!
先ずはベースとなる部分の延長パイプを製作するため、ポータブルベンダーという機械で鉄パイプを曲げていきます。
ジャストな長さになるように綿密に調整したパイプを、元のサイドレールにガス溶接で仮付けします。
延長したベースパイプは、別途の頭側の取付け部にも挿して固定する構造とすることで、強度アップとグラつきを抑制する効果を狙ったものですが、それ故にその位置関係の精度が求められます。
そこで、仮の状態のものを同型のベッドに挿入してみて、問題無いかどうか確認をしたのです。
ベース部分の位置関係が確定した後は、実際に手で掴む部分を造作してゆきます。 こちらはTIG溶接でガッチリパイプを溶接します。
溶接が完了したあとは塗装前の下処理を済ませ、ウレタン焼付け塗装を施します。
塗装が乾いた翌日、待ち望んているお客様宅へ納品させていただくべく、一目散で向かいました!
それでは、改めて、ビフォー・アフターの様子をご覧ください。
これなら圧迫感も無く、手を伸ばすとすんなり握ることが出来る位置にレールがある感じで、お客様も大満足していただくことができました♪
取付部(差し込み部分)を追加し、前側の受け部分と連結したおかげで、強度も充分でグラつきも許容値です!
勿論、ヘルパーさんが簡単に着脱出来る、ジャストフィット感ですよ。。。
(2021.02.13 追記)
この記事から9年の歳月を超えて、(このブログ記事をご覧になった)札幌にお住まいのU様からの相談を受け、長年の悩みを解消すべく、ベッドサイドレールの形状変更改造をさせていただきました♪