イタリアに本社拠点をもつフォカッチャグループ が製造し世界各国に供給する “フィオレラリフト” は、1992年に Licio Focaccia氏が車椅子に座った友人のために発明したという逸話があります。
フォカッチャグループではフィオレラリフトの他にも各種の福祉車両用カスタマイズ製品を供給しており、日本でのディーラー契約を有する株式会社オフィス清水様 が、日本車とのマッチングを綿密に確認した上で、国内販売を展開し好評を得ています。
そのオフィス清水様から、同社がHCR国際福祉機器展などで展示したフィオレラリフトを中古扱いで放出(販売)します!という案内をいただき、二つ返事で購入させていただきました!
それから間もなくイフに届いたのが、こちらの「フィオレラ・F360スリムフィット(全自動モデル)」です♪
このフィオレラリフトはイフのハイエースに装着しようと密かに目論んでいました!
と、いうのも・・・これまでイフではお客様に電動車いすを納車する際や、メンテナンスなどを依頼されて引き取りに伺った際、長~~~い ”ポータブルスロープ” を駆使してハイエースへの積み下ろしをしていました(汗)
広い十勝なので、積み下ろしの場所に困ることは少なく、納車時であれば電動車いすの電源を入れて、ジョイスティックレバーを操作しながらモーターの力で楽々と登っていくのですが・・・トラブルなどで不動の電動車いすの場合は(200kg近くあるマシンを)元ラガーマンの根性と腕力だけで押し上げて乗せる必要がありました、、、
加齢とともに気合だけではどうにもならない現実を目の当たりし、老体に鞭打つことに限界を感じていた内藤にとっては、まさに救世主(ありがたい話し)だったのです!
さっそく取り付けを・・・と考えていましたが、2020年の夏はコロナ禍に振り回されるなどして、空回りの忙しさが続き、気づけば半年が過ぎ(心も体も挫けそうになり)、このままではいけない!と奮起し2021年の正月休みを返上して取付作業に着手しました。
数日後、(とりあえず)取り付け完了です♪
取り付けを終えてから完成写真を撮影するまで、更に半年経過しましたが(汗)・・・こちらが(綺麗に撮影した)完成写真です!
全自動タイプのフィオレラリフトは、標準付属の[ワイヤレスリモコン]のボタン操作でリフトのプラットフォームを展開〜昇降させることができます。
オプションの[Fツイスター(フィオレラリフト専用回転ベース)]を追加装着することで、車内に格納されたリフトを手動操作でドアのように開閉させることが出来るようになります。
これにより荷物などの出し入れがしやすくなるばかりではなく、車いすの車内での固定が楽になったり、緊急時などに素早く車内にアクセスすることが出来るようになります。
車いすの乗車は、地面に接地した状態のプラットフォームに前進して乗り込みます。その後でプラットフォームを床面と同じ高さまで上昇させ(自動で停止します)、車いすを車内に移動させて乗車完了です。(車内では車いす固定装置でしっかり車いすを固縛します)
標準ボディ(標準ルーフ)のハイエースの場合、身長172cmの内藤(胴長短足)が車いすに座った状態で、天井と頭のクリアランス(隙間)は5〜6cm確保できています♪
車いすの降車は、一般的には車いすを後退させてプラットフォームに乗り込みますが、車内で車いすの向きを変えることができる場合は、下のスライド写真のように車両後方に向かって前進してプラットフォームに乗り込むと足元を確認しながら降りることができるので安心できます♪
フィオレラリフトは片持ちアームというシンプルな構造にもかかわらず【360kg】の大重量にも対応していますので、体重90kgの内藤が乗ってもびくともしないのは勿論のこと(笑)、重量級のフル電動車いすも楽々と昇降させることができる製品です。
フィオレラリフト搭載後は、ハイエースを北海道運輸局帯広運輸支局に持ち込んで「構造変更検査」を受けました。
構造変更検査合格後は、車検証の用途が「貨物」から「特種」に変わり、車体の形状も「バン」から「車いす移動車」となり、正規な形で【8ナンバー車】に生まれ変わりました。
これで、いつでも気兼ねなくお客様のところで出かけられるようになりました♪
フィオレラリフトを体験してみたい方は、遠慮なくお声掛けくださいませ(^^)
最後に・・・
フィオレラリフトの動作を撮影した動画も撮影したのですが・・・それを編集していると、更に記事公開が遅くなってしまいそうですので、取り急ぎは Focaccia Group のYou Tube動画にて、「花が咲いたときのような美しさをリフトに込めたという」フィオレラリフトの詳細をご覧ください。
イタリア Focaccia Group イメージビデオ
こちら ↓ は、イタリア FocacciaGroup が作成した、メルセデスベンツにフィオレラリフトを取り付けした最新動画です。
フィオレラリフトの美しい動きは勿論ですが、動画に登場する男性が軽快に駆っている車いすが、イフがイタリアから輸入販売している[Aria Wheels ]というところにも是非ともご注目ください!
「Live life as protagonists(主人公としての人生を生きる)」、とっても素敵な言葉ですね♪