いつもお世話になっている、帯広トヨペット株式会社様 の営業の方から、「医療機器などを取り扱う、東芝メディカルシステムズ株式会社(2018年1月4日より、キヤノンメディカルシステムズ株式会社に社名変更)様で運用するサービスカーを製作できないだろうか?」との相談をいただき、二つ返事でお受けさせていただきました。
架装のベースとなる新車は、ハイエースの標準ボディ+ハイルーフ仕様で、大まかな改造内容は他地域で既に使われている車両に準ずるというものでした。
具体的には、荷役リフト装置に加える形で、
① 荷室の間仕切り壁の設置
② 床の嵩上げ+リフトとの渡し板(段差解消)
③ 床埋込フック×8箇所
④ 壁面内部の補強+ラッシングレール
⑤ 当たりゴム装着
⑥ 荷室と前席の間の遮蔽シート
等々を装備し、“医療機器” などを安全&快適に運搬するために万全な架装内容となっています。
故に、独自の架装プランなどをご提案することはなく、ある程度、基準となる予算も決まっていたことから、今回は指定の内容で、いかに精度が高く、綺麗に仕上げ、長く安心して使っていただけるということを念頭に、イフが有するノウハウを惜しみなく投入して施工させていただきました!
例えば、荷役リフト装置と車内の床面を完全にフラットにするために製作した嵩上げ床は、その基礎となる土台には肉厚のスチール角パイプを縦横無尽に張り巡らせた頑丈なもの現車に合わせて一から製作し、そこにしっかり固定された埋め込みフックはいかなる衝撃にも耐えうるように設置しています。
そして、土台の上に貼り付けた床材は、厚さ18mmのJAS規格(日本農林規格)適合品で、ホルムアルデヒド対策最上級「F☆☆☆☆(フォースター)」のランバーコア合板を貼り付けています。
完成写真をご覧いただけると解るのですが、しっかりとした完全フラットな土台を製作しているため、ランバーコア合板を固定しているビスは最小限の数にもかかわらず、木材同士が接合している部分に段差はほとんどありません♪
また、木材の周辺とボディが隣接する部分も、ボディに接触していると走行中のボディの歪によりキシミ音などの異音発生原因となるため、数ミリという隙間を意図的に空けた上で、シリコンコーキング処理を施してゴミや水分などの混入を防止する対策をしています。
尚、増設した荷室の仕切り壁の中程にはエンジンオイルエレメントなどのメンテナンス用の着脱窓も綺麗に設けました。
東芝メディカルシステムズ様が、快適にお仕事をしていただけるよう、お値段以上の作業をさせていただいたと自負しておりますので、このハイエースが北海道中を走り回って活躍することを願っております。
イフをご用命いただき、誠にありがとうございました!