イフはお客様の幸せな暮らしのために少しでもお役に立てる事を願い、ウェルトランポ(Wel Tranpo)という新たなスタイルを提案します。
★ウェルトランポ(Wel Tranpo)=Weifare(福祉)+Transporter(トランスポーター)
イフのウェルトランポは、福祉だけに特化した専用車両とは一味違い、あらゆるレジャー&スポーツの場面で貴方の楽しみを力強くバックアップします。
「障害の有無を問わず、誰もが快適に移動する自由や楽しみ」をもっと身近なものにするため、イフはウェルトランポを通じて、すべての人の幸せな暮らしをサポートいたします。
今回は、2012年12月にワイドボディが追加発売になった日産の「NV350 キャラバン」をベースに、イタリア製の車いす昇降リフト装置「Fiorella(フィオレラ)」を装着したウェルトランポをご紹介させていただきます!
日産 NV350 キャラバン DX クロムギア パッケージ
スーパーロングボディ、ワイド幅、ハイルーフ 4WD仕様
イタリア製の車いす昇降リフト装置「Fiorella(フィオレラ)」を装着!
イタリアの女性と花の名前である”フィオレラ”と名付けられたこのリフトは、高機能な製品だけではなく、そこに美しさも追求することで、それを毎日使うユーザーのカーライフを豊かにするという哲学のもとで製作されています。
花が咲いたときのような美しさをリフトに込めたという、その動きをご覧ください。
F-twister(フィオレラリフト専用回転ベース)
毎日使う物だから、もっと気軽に、自由に、簡単に!
家族で車をご利用になられる場合は、荷物がいっぱいになりますが、そんな時、リフトが邪魔になってしまってはいけません。
Fツイスターを使えば、リフトをドアのように回転させて開くことができるので、荷物の出し入れがとても容易になります。
Fツイスターはたったの3ステップで操作可能です。
1.大きなオレンジ色のボタンを押します。
2.リフトを横に回転させます。
3.カチッという音がしたらリフトが固定されます。
イフのウェルトランポは、嵩上げした床部分にFツイスターを埋め込むことで、よりフラットで、より低い位置にリフトを設置することで使いやすさを格段に向上させています。
Fツイスターとロンリウムフロアの間はコーキング処理を施し、水や埃の混入を防止しています。
何度も打ち合わせを重ねて決定した、フィオレラリフトの装着位置関係!
最終的に確定したこの位置は、キャラバンのワイドボディとの相性で、このように左側に人が乗り降り可能なスペースが生まれました。
フィオレラリフトの操作パネルは、ベッドボックスに埋め込む特別仕様!
標準で付属する ”ワイヤレスリモコン” と、この操作パネルのどちらでもフィオレラリフトを操作することが可能です。
また、この操作パネルの液晶部分には ”プログラムト・メインテナンスシステム” と呼ばれる様々な情報(動作状況やメンテナンス時期等々)が表示されます。
DXに標準付属していたセカンドシートは取外し、上位グレードである ”プレミアムGX” のセカンドシートを移設しました。
鉄板剥き出しだった車内は、なんと!お客様自らがイフに車両を搬入する前に、地元の内装屋さんと一緒にフルトリム改造をしてきたんですよ(^^)
※リクライニング部のカバーが欠品にてまだ付属していないのはご愛嬌(汗)
足元広々♪
純正同様、前側に倒すことが可能です。
セカンドシートを前側に収納することで、広々とした車内空間が生まれます♪
フロアに採用した床材は、あらゆる使用方法に対応できるように、耐久性を考えて、店舗・業務用重歩行用床材の “硬質ロンリウム” を使って施工しています。
車内に長く伸びる4本のレールは、車いすを自由自在に固定するためのもので、アンクラジャパン株式会社製の “エアラインレール” という、航空機座席の固定にも採用されているジュラルミン製の軽量かつ高強度の製品を採用しています。
Fツイスターでリフトを車外へOPENした状態から、車内を見た図です。
とても広々とした空間が、いろいろなコトが出来そうな予感でワクワクですね♪
オリジナルで製作した、ベッドキットの左側ボックス!
車いすの動線等を考慮し、右側ボックスとは違う薄型サイズとなっています。
オリジナルで製作した、ベッドキットの左側ボックス!
ボックス前方には、各種の電装設備&操作パネル類が設置されています。
ボックス前方には、インバーター等の各種の電装設備が内蔵されており、後部は収納スペースとなっています。
インバーターは医療機器は接続しないという前提で、廉価品ですが1000Wの瞬間出力をもつ製品を採用しました。
但し、そのインバーターに接続される配線は、バッテリーケーブルと同様な22スケアの太さを持つ極太の電線で接続されていますので、将来のグレードアップにも対応可能となっています。
ボックス後部には、バックゲートに設置した照明のオンオフスイッチが装備されています。
オリジナルで製作した、ベッドキットの右側ボックスです。
遊びに出かけた先で、車内の腰掛けスペースとしても活用可能です。
オリジナルで製作した、ベッドキットの右側ボックス!
左側ボックスとは異なり、大容量の収納が可能となっています。
ボックス後部には、フィオレラリフトの心臓部である、ポンプユニットが埋設しました。
万が一、ボックスの蓋を空けている時に、間違って物を落としてしまわないように、中ぶたを設け、防音効果にも一役かっています。
一見するとポンプユニットがスッキリおさまっていますが、実は、この高さ&スペースに収めるために、ポンプユニットをバラバラに分解し、ブラケットのほぼ全てを大改造し納めております。
左側ボックスの上には、ベットトップが1枚収納することが出来ます。
この部分が、ベッド状態にした際の ”背もたれ” も兼ねることが出来るようになっています。
右側ボックスの上には、ベットトップが2枚収納することが出来ます。
※但し、この状態でFツイスターを作動させると干渉してしまうため、一時的な保管場所として活用して頂きます。
ベッドトップを装着した状態♪
試行錯誤の繰り返しでしたが、仕上がりはバッチリです(自画自賛?!)
ベッドトップを装着した状態♪
写真では質感は伝わりませんが、特殊な低反発素材のスポンジの3重構造とし、やや柔らかめに仕立てることで除圧効果を高め、褥瘡リスクを軽減させていることが、イフのウェルトランポの特徴の一つです。
ベッドトップの高さは、お客様と幾度も打ち合わせを重ね、車いすからのトランス(移乗)の容易さや等々の諸条件を全て考慮した上で決定しました。
人がモノに合わせるのではなく、人に合わせたモノ作りをモットーに生まれる、オンリーワンの設定です。
ベッドトップを装着した状態を運転席から眺めた状態。
セカンドシートを前倒しさせた状態では、このように広い空間が生まれます。
フィオレラリフトも窓下に収まっているため、アーム部以外は後方視界の妨げになっていません。
さらにGXシートをリクライニングさせると・・・
このように一面の広いベッドスペースが誕生します♪
NEEDS札幌さんから提供して頂いた「センターテーブル」のベース部分は、その位置関係を再優先し、アンクラレールの途中に埋設しました。
ベッドトップを一枚外して、テーブルを装着すると、このような ”掘りごたつ” が完成します♪
テーブルの向きは自由自在です。
左側ボックス上部に収めたベッドトップを背もたれにして、ゆっくりくつろぐことも可能です♪
天井に配置した「シーリングライト」も雰囲気バツグンで、広々とした車内空間をステキに演出しています♪
「センターテーブル」のベース部分は前側にも設置してあります。
セカンドシートを起こした状態でテーブルを設置すると、このような位置関係で常設テーブルが出来上がります。
車いすで乗車した際の ”サイドテーブル” として活用可能です。
運転するご家族と、より近い位置に乗車し、会話を楽しみたいということで、セカンドシートの左側を前倒しした位置をメインの乗車位置としています。
車いすの後ろには、ベッドトップを2枚設置することが可能で、疲れた時などは、車いすからベッドにトランス(移乗)し、横になることが可能です。
アンクラジャパン株式会社製の ”エアラインレール” という、航空機座席の固定にも採用されているジュラルミン製の軽量かつ高強度の製品を採用し、その時々のシチュエーションに合わせて車いすを自由自在に固定することが可能です。
広々としたフルフラットな室内空間は、車内でこのように車いすで旋回することが可能です♪
フィオレラリフトは、その構造上から、乗車時は前向きで、降車時は後ろ向きで、リフトに乗車することも可能となっています。
右側セカンドシートの後方スペースには、このように普通型車いすを折りたたまなくとも収納するスペースを確保し、電動車いすとの併用が可能となっています。
天井に配置した「シーリングライト」も雰囲気バツグンで、広々とした車内空間をステキに演出しています♪
バックゲートにはNEEDS札幌様のLED照明を配置。
リアゲートに取り付けすることにより、夜間の車いす乗降車の際は、リフトを照らし、リアゲートを閉めると室内灯としても使える優れものです。
照射角も180度可変するのでとても便利です。
ベッドボックス左側の下には、10灯のLEDライトを配置。
夜間でも、車いすのアプローチラインを明るく照らしてくれます。
オリジナルで製作した、ベッドキットの左側ボックスの前方には、各種電装系が設置されています。
ワンオフで製作したパネルには、防塵シャッター付きの2個口の100Vコンセントや、カバーキャップ付き12Vのシガーソケット、インバーターのON-OFFスイッチ、足元LEDのON-OFFスイッチを配置。
下側には、インバーターで発熱した空気を強制的に排出する排気ファンを設置し、インバーターのON-OFFと連動して作動します。
インバーターをONした際には、このようにスイッチ本体が明るく点灯し、作動状態を知らせてくれます。
運転席と助手席足元には、お客様の好みでブルーのLED足元灯を取付しました。
専用の調光スイッチも設置し、必要な時に必要な明るさに調整することが可能です。
車両完成後の “構造変更検査” の模様を特別公開!
各種の厳格な検査を経て、8ナンバー「車いす移動車」登録(予備検査)が完了!
完成!お客様の元は一刻も早くお届けするべく、セルフローダーにNV350ウェルトランポを積載し、いざ!納車へレッツ・ゴー!
無事に、お客様(今回の納入先は日産ディーラー様)に納車完了!
この後で、お客様にて、ホイール&タイヤ変更や、車高ダウン等々のカスタマイズを施し、更に格好良く仕上げてゆくとのことでした。。。
余談ですが・・・
イフでは、このようなカスタマイズ(改造)を行う際に、必要に応じて、お客様だけが閲覧出来る ”Facebookアルバム” を作成し、日々の作業進捗状況や、各種確認等々を行っています。
完成するまで、カタチの見えづらいカスタマイズ(改造)のため、このように情報を共有することで、より完成イメージを具現化して頂き、そこから見えてくる疑問点や確認点などをお互いにチェックし、臨機応変に対応させて頂いております。
▼イフのフェイスブック・ページはこちら
http://www.facebook.com/if.Inc
「花が咲いたときのような美しさをリフトに込めたという」フィオレラリフトの詳細は、YouTube動画をご覧ください。