帯広市が5月として全国の観測史上最高となる[37.3度]の猛暑日を記録したその日、十勝管内にお住まいの方から、イフのホームページの問い合わせフォームから一通のメールが届きました。
近年、運転時の腰痛に悩んでおり、RECAROシートの導入を考えていますが、イフさんで福祉関係ではない一般向けのレカロ販売・取り付けも行ってますでしょうか?
ちなみに自分はトラックなどの運転手ではなく、一般ドライバーで、自家用車はインプレッサ(GH7)です。
そのメールを拝見し、内藤は愕然としました・・・ ガ━━━━━━∑(゚д゚lll)━━━━━━ン
本来であれば、喜ぶべき相談メールだったのですが、どうやらイフが提供するレカロシートは、福祉車両(助手席回転シート)や、トラック(JADEトランスポートシートレール) に限るようなイメージがついてしまっているようで、自分たちは特にこだわりはなかったのですが、告知方法?や宣伝不足?がよろしくなかったと猛烈に反省したのです(泣)
何を隠そう、レカロシートとイフ(内藤)の付き合いは古く、前職のHKS時代 から取り扱いをさせていただいていましたので、かれこれ30年以に渡って地味にレカロシートを提供し続けているのです!
(レカロシート豆知識)
腰痛を科学する「RECARO(レカロ)」
RECARO(レカロ)社は、100年以上も前から世界的に有名な老舗のシートメーカーで、“座る”ということに特化した、車好きであれば知らない人はいないというほどの超有名ブランドです。
モータースポーツの分野においてシートの代名詞として広く認知されているレカロですが、その起源は日本近代医学の礎となったドイツにあります。
そのドイツにおいて人間工学と整形医学の叡智を結集し、「クルマのシートに求められる理想的な着座性能」を追求することで独自のシート哲学を生み出したレカロ社は、自動車だけではなく、旅客機や鉄道車両の座席、オフィス用の事務椅子も製造し世界各国に供給しているのです。.
すぐさまメール返信にて、「普通の?クルマのレカロシートもやってます(汗)」「イフに遊びに来ていただければ、各種レカロシートに試座できますよ」といった内容のご返信を(慌てて)させていただきました。
さっそく翌日、K様が仕事の合間を縫って愛車インプレッサに乗ってイフに駆けつけてくださいました♪
愛車のインプレッサ純正シートはヘタリなのか、おしりが沈みすぎ膝裏圧迫を感じるとのことや、座面横の立ち上がりは無いほうが好みといった希望をお聞かせいただきながら、「LX-F」や「エルゴメドMV」といったレカロシートに座ってもらい、その座り心地をお試しいただきました。
結果、憧れのレカロシートらしさ、という点も考慮して「SR7F 」をご用命いただき、インプレッサ用のベースフレームと合わせて注文させていただくことに相成りました。
それから一週間後、レカロ・ジャパンからSR7Fシート&ベースフレーム(シートレール)が到着!
今回、K様がチョイスしたレカロシートは、スポーツシートSRのスタンダードモデル”SR-7″に乗降性を重視したフラットタイプのシートクッションを採用した「SR7F 」
SR-7Fはセカンドジェネレーション(二世代目となる仕様変更)でシートクッションの形状・硬度・深さなどを最適化され、より開放的なフィーリングを実現している人気のレカロシートなのです。
さっそく、検品を済ませて、シート本体とベースフレーム(専用シートレール部分)をドッキングする作業を完了させ、K様の来店を待つことに・・・
その週末の土曜日に、K様と共に愛車のスバル・インプレッサがイフにピットインしました!
こちらはスバル純正の(あまり座り心地やホールド性が良くない)運転座席です、、、
純正シートとの別れを惜しむ間もなく、あっさり取り外しさせていただきました(笑)
取り外した純正シートからシートベルトバックル(受け部分)を外し、レカロSR7Fに移設。
2つのシートを置いて並べると、その違いは一目瞭然です。
まずはニュートラルなポジションでレカロSR7Fシートを仮取付して・・・
そこにK様に座っていただき、シートポジションを確かめながら、理想の前後座高に調整していきます。
ヘッドレスト一体型のバケット形状のシートは、RECAROの刺繍ロゴと、4点式シートベルトなどを装着した際に活躍する「ベルトホール」が特徴的で、そのバックビューには迫力と存在感がありますね!
フラット座面が特徴のSR7Fは、通常の座面両端にサポート凸があるSR6/7と比べると、座面幅が10mm狭く作られており、その僅かな差でホールド感を向上しつつも、フラット座面で乗り降りを楽にするという、レカロのこだわりが伺い知れるのです!
シートサイドの丸い蓋は、今回は装着していませんが、末永く使うレカロシートのため、将来的には違うクルマに乗り換えたときなどにアームレストを追加装着できるように、SR7Fのアームレスト対応モデルをチョイスされたためついているメクラ蓋です。(アームレスト非装着モデルには付いていません)
小一時間程度の調整を経て、現段階のベストポジションを確定して・・・
じゃ〜ん!完成です♪
これでひとまず納車させていただき、一定期間レカロシートを活用していただき、その上で違和感などがあれば微調整をさせていただき、完璧に仕上がるまでお付き合いさせていただくのが「イフ流」のレカロシート・サービスになっていますので、まずはこの「レカロSR7F」を思う存分堪能してくださいますようお願いいたします(^^)
(2019.6.28 追記)
納車から二週間ほど経過した週末、更にk様のイメージするベストなシートポジションに近づけるべく、再びご来店いただき、微調整をさせていただきました♪
着座位置を全体的に上げたいとの要望にお応えし、レカロ純正ベースフレーム(シートレール)に付属する専用カラー(スペーサー)を使用して、少し高めのシートポジションに調整させていただきました♪
お仕事でも自家用車を使って移動することが多いというK様は、レカロシート装着後、すでに150kmほど走行されておりましたが、かなり快適とのことで大満足されておりました♪
腰の痛みや違和感がすっかり無くなり、どんな長距離ドライブも快適になりました!
こんなに楽になるなら、もっと早くレカロシートを装着しておけばよかったですね〜(笑)
K様の喜びのコメントに、こちらも一安心。。。
今となっては、最初にいただいた「福祉(車両)でも、トラックでもない、一般のドライバーですが・・・」という問い合わせが、すっかり笑い話になってしまいました(笑)
K様、この度は(思い切って、イフをご用命いただき(笑))ありがとうございました!