イフのホームページで紹介している、H200系のハイエース&レジアスエース専用、幅広タイプの「電動補助ステップ」 は、業販実績 No.1の製品です。
この製品は、取付に際して特殊な加工が不要なため、全国各地の自動車ディーラーや自動車整備関連事業者様などに部品供給(業販)していて、個人のお客様やタクシー事業者様などエンドユーザーの方も弊社のオンラインショップからお買い求めいただけるようになっています。
▼トヨタ・ハイエース専用「電動幅広補助ステップ」後付キット | イフ・オンラインショップ
>> https://e-if.jp/shop/item/step_tos_h200_01/
製品についてのお問い合わせをいただく中で「自分たちでも取り付けできますか?」という質問が多くあったことから、取付作業の様子を赤裸々に紹介した記事を2019年に公開しました。
それから数年が経過して、キットの配線方法も当時とは一部変更になっている部分などもあるため、今回は「6型(2020/5~)ハイエース」へ電動幅広補助ステップを取り付けした作業の様子を改めてご紹介します。
それでは、さっそく作業を開始します。
この電動幅広補助ステップは、200系のハイエース専用に設計されていて、対象のハイエースの年式に合わせたキット構成になっています。
イフでは寒冷地対策(冬季間の塩害などによる錆対策)として、装着前のステップを分解し、可動する4箇所のリンク部分と2箇所のローラー部分に耐水グリースを塗布しています。
電動補助ステップの裏側には[電動モード(通常使用時)]と[手動モード(緊急時など)]を切り替えるための「レバー(赤色)」が装備されています。
このレバーを操作すると、ステップを作動させるモーターとギヤの噛み合わせが解除され、万が一ステップが格納しないなどのトラブル発生時に、一時的に手動で格納できるようになっています。
補助ステップ本体を車体に取り付けるための下準備が完了です。
ハイエースワゴン・コミューター(1型=2004/8~2005/11 を除く)の車体下には補助ステップを装着するためのブラケットやネジ穴が予め設けられており、車体への穴あけ加工をすることなく補助ステップを固定することができます。
「バン車両」や「バンベースのキャンピング車」では車体の構造が異なり、ブラケットやネジ穴は設けられていないので、別途「バン用補助ステップ取付ブラケットセット(通称バン用ブラケットセット) 」が必要となります(穴あけ加工が必要)。
ワゴンやコミューターの場合は、車体下の取付部分に補助ステップをあてがい、ネジで固定していくという作業となります。
先ほど紹介した「手動モード」で、補助ステップを展開した状態で、各部のネジを締め付けます。
製品にはスプラッシュガードと呼ばれる「泥よけ」が標準で付属しています。
このスプラッシュガードを取り付けすることで、タイヤから跳ね上がる水や泥が直接補助ステップにかかることを軽減してくれるのです。
尚、純正のマッドガード(泥除け)が装着されている車両の場合は、本来はマッドガードの取り外しが必要ですが、イフではキット付属のスプラッシュガードのステーを曲げたりボルトを変更するなどして、二つを同時に装着しています。
ステップ本体の固定と、スプラッシュガードの取り付けが終わった後は、電気系部品の取り付けを行います。
補助ステップのコントロールボックスを運転席側インパネ内の所定位置に固定します。取付用のステーもハイエース用に作られているため、固定場所を探して悩む必要はありません。
キット付属のワイヤーハーネス・メインを取付説明書に従って配置しながら結線していきます。
補助ステップを作動させるための電源やスライドドア信号は、助手席グローブボックス奥にある車両側ジャンクションブロックのコネクターから取り出します。
まずワイヤーハーネス・メインの白緑線を、36極コネクターの24番ポート(赤線)に結線します。取付要領書ではキット付属のエレクトロタップを使うよう指示されていますが、イフではトラブル防止のため、ハンダ付けやスプライスを使用して結線しています。
次に19極コネクターを取り外してコネクター下面の端子ロック部品を引き出します。
4番ポート(白赤線)の端子を抜き取り、ワイヤーハーネス・メイン側の端子(白赤線)と入れ替えます。
抜き取った端子はキット付属の2極コネクターに挿入して、ワイヤーハーネス・メインと接続します。
※注意:この結線方法は、5型以降のハイエース(2017/11~)の例となりますが、ハイエースのモデル(年式)によって配線の取り出し方法は異なりますので、詳しくは対応する製品の取付要領書をご参照ください。
5・6型用のキットには、メインスイッチを灰皿位置に取付するための「専用スイッチパネル」が付属しています。
灰皿を外す必要があるので、喫煙者は要注意?!です。 2つある穴の内、補助ステップのメインスイッチを装着するのは1つだけなので、残りの一つは工夫次第でいろいろな使い方がありそうです♪
尚、このスイッチパネルは、イフのオンラインショップで部品として販売中です。
▼トヨタ・ハイエース専用、灰皿部「スイッチパネル」
>> https://e-if.jp/shop/item/hiace-ashtray-switch_panel/
スイッチパネルの取付作業の詳細は、こちらの記事をご参照ください。
補助ステップのメインスイッチは、補助ステップが展開(出ている時)には、このようにランプが点灯して知らせてくれます。
メインスイッチをOFFにしておくことで、スライドドアを開けても補助ステップを作動させないようにすることができます。
※補助ステップが展開(出ている状態)している時にメインスイッチをOFFにしてもステップは格納しません(スライドドアを閉めることで格納動作となります)
残りの作業をおこなって・・・じゃ~ん!完成です!
ハイエースの広い乗降口に合わせて設計された、幅広補助ステップ(幅=1,014mm)は、利用する人が安心&安楽に乗降車できるようになります。
補助ステップが無いと、38〜40cmほどの高さがある乗降口ですが、補助ステップを装着すると20cm程度の段差となり、ご自宅の階段と同様の雰囲気となります。
トヨタ・ウェルキャブ(福祉車両)に標準で装着されている補助ステップとは若干、踏面の形状が異なりますが、どちらもトーシンテック製であり、その構造もほぼ同一のため、安心してお使いいただけます。
今回、補助ステップの取付作業を紹介するために記事にしたハイエースは、帯広近隣の自治体でコミュニティバスとして活用される車両でしたが、イフでは他にもタクシー事業者様や、病院・福祉施設様、個人ユーザー様など多数のハイエースに取付作業をさせていただいております。
製品や取付作業について不明な点などがあれば、お気軽にお問い合わせくださいますようお願いいたします。