十勝管内のケアマネジャーの方から「農家の方が自己所有している、かなり古い電動カートが動かなくなってしまい困っている」「どこの介護用品レンタルショップに聞いても微妙な感じで・・・」「イフさんで修理が可能であれば、お客様と直接やり取りして欲しいのですが」との相談をいただきました。
ひとえに電動カートと言っても、いろいろなメーカーや製品があるので、現時点で修理が可能とは言えないが、診ることは可能とお答えさせていただきました。。。
翌日、さっそくお客様から電話連絡が入り、電動カートの車種などを確認させていただいたところ、「福伸電機株式会社 」様という老舗の製品で「スーパーポルカー SPX-4500」という現在も販売されている製品であることが解り、それであれば部品供給などもしっかりしているので修理は可能と判断し、愛車をお預かりすることに相成りました。
不調の状況をヒアリングさせていただくと「低速・高速の切替が上手く行かないが、たまに正常に動く」「前進後退の切り替えは問題なし」とのこと・・・
メーカー様にもアドバイスをいただきながら、[速度ダイヤルの接点不良の可能性]や[ウインカーオートキャンセルのリミットスイッチ不良(コーナリング減速が効きっぱなし)の可能性]などを中心に不具合原因の究明をすることとしました。
操作パネルを分解すると、かなりの埃が・・・(汗)
サーキットテスターで各部の断線や抵抗値を調べていくと、事前の読みどおり、無断階速度設定ダイヤル(時速2km~6kmで最高速度の設定をするためのボリューム)の抵抗値が異常な数値となっており、これが不調の原因と断定しました!
ボリューム内部は非分解のため、エアブロー(高圧の空気を吹き付けてゴミを除去する)をしてみたところ、多少の改善はみられたものの完調にはならなかったため、急ぎで福伸電機様へ部品を発注!
福伸電機様の迅速な対応のおかげで、数日後にスピードボリュームASSY(品番:DKC0178401)が入荷してきました♪
古いボリュームを取外して・・・
新品のボリュームを取付して、はい修理完了です♪
新品部品交換後は速度調整も正常に機能するようになり、他のスイッチ類もエアブローで埃を除去して全ての作業が完了しました。
昨今は、無名な海外メーカーの廉価製品が多く出回っていますが、今回のお客様のように「福伸電機株式会社 」様を始めとしたメイド・イン・ジャパンの製品であれば、都度のメンテナンスを経ながら長〜く活用することが出来るという事例ですね♪
無事に修理が完了したことをお伝えし、大変喜んでくださったお客様の笑顔がとても印象的でした。