お客様から「住居内の階段の昇り降りを楽に出来ないだろうか?」という相談をいただき、ご自宅を訪問したところ、玄関先で目の前に立ちはだかったのは、2階住居へと続く長い階段でした・・・
当初、お客様は “車いすに乗ったまま” での昇り降りを希望しており、設置型の階段昇降機を製造・販売している企業様を(イフの勉強も兼ねて)一覧にするなどしながら、良い方向性を模索しましたが、車いすごと階段を昇降させるタイプの昇降機は主に公共施設向けの製品ばかりで、個人宅にベストマッチするようなものは存在せず、可搬型も含めてあれやこれやと打ち合わせを重ねさせて頂きましたが、、、なかなか厳しい状態でした(汗)
そこで原点に戻り、「いす式階段昇降機」をご提案させて頂いたところ、移乗動作の手間はあるものの、それが一番安心&確実!ということに相成り、デモ機を体験していただいた上で「帯広市のユニバーサルデザイン住宅改造補助金 」の申請を含めてイフでサポートさせて頂くこととなりました。
打ち合わの結果、今回チョイスさせて頂いた製品は「大同工業株式会社」様で製造されている「楽ちん号」シリーズ<WSS型>エスコートスリム に決定!
施工に関しては、同社製品の北海道内の総代理店であり、この分野で数多くの実績と歴史のある「株式会社北日本メディカル様 」と連携を取らせていただき、設置工事当日を向かえることが出来ました。
いよいよ設置作業当日、朝9:00に北日本メディカルの凄腕技術者であるM氏と現地で合流させていただき、いざ設置工事へ!
実はこのM氏、かれこれ10年以上もこの昇降機事業に係わられている方で、取付けた昇降機は数百台以上にのぼるという、海千山千を超えた強者技術者でした。
とても手際よく、みるみるうちにレベル出しから位置調整、レール土台の設置と進み、途中、内藤の質問にも嫌な顔一つせずに答えて下さるという、とっても素晴らしい方でありました(^^)
「楽ちん号」シリーズ<WSS型>エスコートスリムの心臓部(設置前)
レールの設置でいす式昇降機の取付けの9割が終わったようなものですよ♪と仰りながら、心臓部であるモーター&制御ユニットをテキパキと取付けされておりました。
椅子本体のレベル(水平)出しをし、本固定した後は、各種安全装置や配線の結線作業をしながら、外観カバーを順次装着していきます。
じゃじゃじゃじゃーん!設置完了!
座面や肘掛けと連動(左側のみ)している足台を収納すると、とってもコンパクトに収まっています。
使用時はこのように座面等を展開して、そこに乗車します。
考えられているなぁ~と思う装備の一つに、左側(階段の上側)の肘掛けは足台と連動して上がり下がりするのですが、右側(階段の下側)の肘掛けは単体で跳ね上げることが出来るため、車いすからの移乗動作の際に邪魔にならないんですよぉ~!
階段の上部まで上昇した状態です。
この上下のストップ位置はリミットスイッチを微調整することで一定の範囲で変えることが出来るため、利用する方の身体状況などに合わせて、座面の高さを合わせることが可能です。
そしてこの座面は、階段上部でクルリと回転するのです!
回転動作は、55度の角度と・・・
85度の2段階の角度でロックが掛かりますので、お好みに合わせて利用することが可能です。
「楽ちん号」シリーズ エスコートスリムのセールスポイントでもある、この薄さ!
今回は階段幅に余裕があるため、手すりを残した状態で設置しましたが、それにしてもコンパクトですね~♪
手すりとの隙間も絶妙で、流石M氏と感銘です!
各部の最終チェックを終えた後は、お客様に立ち会っていただき、実際に試乗していただきながらの納品説明!
これもまた、凄腕M氏はとっても親切丁寧で、お客様も一安心でした♪
ご相談を頂いてから、イフさんであれこれ寄り道してしまったため(汗)時間を費やしてしまいましたが・・・結果オーライとお詫びしながら、このいす式階段昇降機を活用していただき、毎日のお出かけを安心&快適に過ごしていただきたいと願っております。
お客様、北日本メディカルのM氏様、ありがとうございましたm(__)m
最後に、エスコートスリムの滑らかな動きはこちらの動画をご参照くださいませ♪