以前、「ハイエースにサントレックスヒッチメンバー・LIMITED II を取付しました!」という記事を書かせていただいた際に、株式会社サン自動車工業様 が製造販売している「サントレックスヒッチメンバー(SUNTREX HITCH MEMBER) 」には、 大きく分けて3種類のシリーズがあることをご紹介しましたが、ご覧いただけましたでしょうか?
それぞれのシリーズには “牽引クラス” といって、ヒッチメンバーの許容荷重を5段階のクラス(class)に分けて設定された製品がラインナップされていて、サン自動車工業様では、この牽引クラスに合わせた強度で各ヒッチメンバーを設計・作製しているそうです。
牽引クラス | 最大牽引トレーラー 総重量 |
ヒッチボールに掛かる 最大垂直静荷重 |
---|---|---|
class A | 500kg | 75kg |
class B | 550kg | 75kg |
class C | 750kg | 75kg |
class E | 2,000kg | 200kg |
class SP | 車両により異なります。 |
※車種によって設定させている牽引クラスのバリエーションは異なります。
※牽引クラスは、車両の牽引能力ではなく、ヒッチメンバーの許容荷重を表記したものであり、各車種の牽引可能な牽引能力の表記ではありませんのでご注意ください。
どのシリーズの製品をお選びいただくのか?と同時に、牽引予定の対象物の将来的な予想も含めたウェイト(重量)なども打ち合わせさせていただきながら、どの牽引クラスの製品をチョイスするのかじっくり吟味するのが後悔しないヒッチメンバー選びなのです!(←ちょっと大げさに言いました(笑))
今回、帯広トヨペット株式会社 様から、新車のハイエースを購入されたお客さまがお選びいただいたのは、1,000kgまでの牽引が可能(ハイエース/レジアスエースの場合)な、スタンダードシリーズの「牽引クラスSP(スペシャル)タイプ」でした♪
部品の段取りをさせていただき、ハイエース・スーパーGLの新車をイフの工場でお預かりしました!
いつものごとく、リヤバンパー周辺をしっかり養生した後、フロアカーペットをめくる作業から開始です。
ハイエースにサントレックスヒッチメンバーを取り付けするには、荷室後部の左右にある盲蓋がされている部分をホルソーで拡大する必要がありますが、イフでは自社で作成した専用の治具を使用して加工するため、いとも簡単に綺麗な拡大穴を空けることが可能です♪
スタンダードシリーズでも「牽引クラスC」と「牽引クラスSP」ではその造りや取り付け方法は大きく異なる別物となっています。
クラスCがフレームの左右の裏面の3点だけで固定されるのに対し、クラスSPは左右のフレームの裏面と側面の複数箇所でしっかり固定される造りになっています。
当て板にナットが付属している部品(ヒッチメンバーブラケットをボディを挟む形でしっかりと固定するための部品)も大量に付属しています!
それらの部品を冒頭で拡大した穴から全て挿入しながらヒッチメンバーブラケットをガッチリ固定していきます。※アロマスティックの類いではありません(笑)
牽引クラスCはクロスメンバーフレームがサイドとセンターで分離式になっていますが、牽引クラスSPは剛性確保のため一体式の造りになっています!
牽引クラスSPのクロスメンバーフレームはかなぁ〜り重たいので、装着には油圧ジャッキが必需品です。
今回は、サントレックスヒッチメンバーに車種別の専用ハーネスが付属するタイプも採用しましたので、左右のテールランプを分解し、純正配線(カプラー)の間に割り込ませる形で配線を接続する簡単作業です♪
テールランプ部分から取り出した配線は、拡大したボディの穴を活用して車体下に通し、適切な余裕を持たせながら随所にしっかりクランプして固定しています。
サントレックスヒッチメンバーには2インチのヒッチボールが標準で付属しており、それを着脱式のボールマウントにネジロックをしっかり塗布して規定トルクで組み付けます。
牽引クラスSPのボールマウントは高荷重に耐えることが出来る専用品が用いられています。
じゃ〜ん!完成です♪
一見すると牽引クラスの違いは分かりづらいかもしれませんが、よくよく見比べるとその造りのゴツさは一目瞭然です!
牽引クラスSP専用のボールマウントはリブ(補強)も入っていて、見るからにゴツい造りになっています!
1,000kgまでの牽引が可能(ハイエース/レジアスエースの場合)な、スタンダードシリーズの「牽引クラスSP(スペシャル)タイプ」は羨ましい限りです。
このサントレックヒッチメンバーが大活躍しますことを願っております。。。