右手の不自由な方が、左手だけで “ウィンカーレバーの操作” や “ハンドルの旋回動作” をするための改造 の一例をご紹介します。
改造手法や使用する製品はいろいろありますが、今回は最もベーシックな改造パターンで、種を明かすと皆さま口を揃えて「なぁ~んだ」と納得してしまうようなシンプルな改造例です。
種明かしはこちら↓ 「左ウィンカーレバー」と「ステアリング旋回グリップ」を取付した改造後の写真です♪
通常はハンドルの右側にあるウィンカーレバーですが、そのウィンカーレバーから、ハンドルの左側に向けてニョキニョキっと新たにレバーを製作して延長します。
車種やグレードによって、ウィンカーレバーやハンドル周りの形状が異なるため、その車に一台一台に合わせて専用に製作する形となりますが、汎用品とは違ってシンプルな作りとなっています。
また、現車に合わせた完全オーダーメイドのため、増設するレバーの取り出し位置は、既存のウィンカーレバーの根本(支点)に1mmでも近づくように製作するため、ベストな操作フィーリングを実現します♪
この「左ウィンカーレバー」と「ステアリング旋回グリップ」を装着することで、左手だけでハンドル旋回やウィンカーレバーの操作が可能となるのです。
勿論、左手だけではなく、従来通り右手でも操作することが出来るという仕組みになっていますので、ご家族の方などとの兼用が可能です。
これらの改造に加えて、各種「左アクセルペダル装置」を装着することで、右半身に麻痺がある方などが左手&左足を使って自動車運転をすることも夢ではなくなります。
ちなみに・・・
この左ウィンカーレバーの応用編は、外国車(輸入車)に乗られている方からもご依頼いただくことがあります。
例えば、こちらのベンツクーペ!
外国車に多いパターンで、ハンドル右側にはワイパー操作のためのレバー(上の方の小さなレバー)があり、ウィンカーレバーは左側にあります。
そこで、左側のウィンカーレバーを国産車と同じ右側で操作出来るように延長レバーを装着するのです!
今回はベンツクーペのウィンカーレバーに合わせた取付けブロックを特注製作し、ステアリングコラムの下側を延長レバーが通るような形状で製作しました。
いかがでしたか?
ちょっとした工夫で、今まで出来なかったことが出来るようになったり、不便だったものが便利になる!
障害の有無は関係なく、とても良いことだと思いませんか(^^)