つい先日、「AT補助具製作の模様を赤裸々に公開!」にて、ダイハツ・ムーブのATシフトシフトレバーの補助具製作の模様をアップしましたが、今回は日産エクストレイルで同様のご相談があり、試行錯誤しながら施工させていただきました。
今回の X-TRAIL は、ATシフトの形状(操作ボタン位置など)を見ると難易度が高そうです・・・
事前の調査確認で大凡の構想は出来ていたので、まずは仮合わせが出来るようにするべく製作を進めます。
分厚い鋼板を切断し、手作業でATセレクトレバーの形に合わせて曲げてゆきます。
3次元の曲げを再現するべく、切り込みを入れるなどしながら徐々に形状を煮詰めてゆきます。
仮合わせ(仮可動)が出来るようになりました♪ 動きの感じはグッドですね♪
この状態で何度かテスト稼働させてみたところ、お客様の “手” の状況に合わせて、更に追加工を施すこととしました。
黒マジックで描いたラインで、ざっくり切り落とします!
地道に微調整をしながら溶接や研磨を繰り返し、イメージ通りに仕上げてゆきます。
〜途中省略(笑)〜
成形完了!! 今回の作品はなんて名づけようかなぁ。。。(笑)
いつもの通り、ウレタン焼付塗装を施します。
手で触れる部分には特殊なゴムコーティングを施して乾燥するまで一晩放置して・・・
完成した部品を、エクストレイルのATセレクトレバーに装着!
エクストレイルは、ATセレクトレバーを操作する際に押すボタンが、前側についているため、手指の不自由な方にはその操作が容易ではない場合があります。
そこで、このように補助具のレバーに“手を添えるように置いて軽く押すだけ”で、そのボタンが押され、シフトセレクトが楽に出来るような構造に改造したのです。
トンテンカンの成果はご覧のとおり、補助レバーを押した状態で、ATレバーのノブと一体化するようなジャスト形状となっております。